総保健医療支出

総保健医療支出【いまさら聞けない看護用語・略語】

用語解説

用語の読み

そうほけんいりょうししゅつ

用語の意味

総保健医療支出とは、診療・治療や入院費などで構成される国民医療費に加え、人間ドックや健康診査、家庭で購入する医薬品や医療機器、保険適用外の移送費なども含んだ医療費のことです。

OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構)諸国の医療費を比較する際に使用されます。
国民医療費ではなく総保健医療支出を、OECDが国際比較に用いる理由は2つあります。

まず、医療サービス支出の数値を長期にわたり記載している国が稀なこと。そして、国によって医療保険の対象範囲が異なるためです。
2000年よりOECDは国民保険計算の国際基準として、SHA(A System of Health Accounts)を発表し、加盟各国への参加を呼びかけ、2001年からOECDが発表する医療関連データの国際比較に新基準に沿った推計を行うことが求められました。
SHAは、医療保険対象外の予防や健康関連のサービス、医療制度の運営、設備投資などの費用についても対象とする統計方法で、総保健医療支出もこの方法に準拠して作られています。

日本の2008年の総保健医療支出の対GDP(国内総生産)比は8.5%であり、2009年のOECD平均である9.5%を1%下回ります。
最も割合が多いのはアメリカで2008年対GDP比17.4%。
次いでオランダが12.%、フランス11.8%、ドイツ11.6%の順番です。一人当たりの保健医療支出では、日本はOECD平均を下回るものの、2000年から2008年までに2.4%増加しています。
チリ、アメリカ、メキシコを除くOECD加盟国は、公的部門が保健医療財源の主要な部分を占めています。
日本でも、保健医療支出の80.8%を公的部門で負担しており、2009年のOECD平均の71.7%を大きく上回っています。

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

この総保健医療支出は総合的な日本の医療費の合計「公的保健医療支出(国、自治体の財政支出及び公的保険制度による支出の合計)+民間保健医療支出(自己負担・民間医療保険)=と言うことですね。
この支出は平成22年度の推定額は418,497億円とも言われています(想像を絶する額)
OECD加盟国の一人当たりの総保健医療支出の順位を見てみると日本は19位(2006年度)1位はアメリカ・2位はノルエー・3位はスイス・・ほぼ上位にいるのはヨーロッパー各国の名が挙がる…(ユーロ危機の理由がここにも…)

他の国はこの保健医療支出が経済成長率以上に伸びているが、日本的にいえばそれには当てはまらない。
このことからも医療費が増えていると言っても世界に比べれば低位にいるので、コスト的には優秀と言えるのではないか!!
しかしながら今後の日本の超高齢化社会によりこの比重は変わってくると予測されるのでやはり対策が必要となってくるでしょうね。

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