用語解説
用語の読み
ゆうしょうしんりょうじょ
用語の意味
19床以下のベッドを備え、外来および必要に応じて入院医療を行う医療施設を指します。
また、入院施設を持たない医療施設は無床診療所といいます。
ちなみにベッド数が20以上の施設は病院と呼ばれるため、診療所の多くは○○医院や○○クリニックといった名称がつけられています。
有床診療所は病院に比べ小規模ですが、肺炎や骨折などの急性疾患や、腰痛・糖尿病などの慢性疾患、さらには分娩や高齢者の療養、小手術から比較的高度な手術まで、有床診療所の種類によって多岐に渡る医療を提供しています。
有床診療所の大きな特色は、患者さんやその家族にとっての距離的および心理的な身近さです。
大病院と異なり、患者さんが自分の生活圏内で医療を受けられることは、患者さんにとって大きなメリットです。
医師と患者の信頼関係も築かれやすく、また、患者さんと同じ地域で生活する開業医が、患者さんの病状のみならず、社会的、家族的、個人的背景についても把握できるため、より細やかで包括的な医療の提供が可能となります。
しかし、近年有床診療所の数は減少傾向にあります。
平成13年には17,460施設あった有床診療所は、平成18年には12,898施設、平成22年には10,645施設にまで減っています。
その背景には、患者さんが大病院を志向することや、病院と診療所の医療水準の格差が考えられます。
減少傾向が顕著な有床診療所ですが、今もなお地域に密着した医療施設として大きな役割を担っています。
今後多様化する患者さんのニーズに対応していくためには、上記の問題への対処や、地域医療施設における有床診療所の位置付けが必要になると考えられています。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント
有床診療所⇒19床以下のべッド数のある小規模の医院・クリニックつまりは小規模の医療機関の事ですね。
私が思いつくのは代々医者家系で家族で産婦人科医院なんてところが思いつくかな。
当然病院とは別の施設基準が発生するわけだが…入院基本料金とか人員基準ね…看護師や医師の数・夜間の対応等々)
しかし、有床診療所は病院に比べ入院基本点数が低いので稼げない!!(2010年に少し上がった様だが・・何故に低いか??)
また、有床診療所は当直を置かなくても良いので…一般的にオンコールになるらしい…。
しかも48時間以上入院とならないように努めなければならないと医療法で定められている等などの制約が付く。
しかし今後は有床診療所は医療格差の問題もあり生き残りが難しくなってくるるのだろうと言われている(やはり設備や体制が整っている方が安心だしね…これが患者様の本音なのだろう)