用語解説
用語の読み
だいがくびょういん
用語の意味
大学病院とは、大学設置基準によって医学または歯学に関する学部を設ける大学が設置することを義務づけられている附属病院のことです。
他の病院との大きな違いは、一般の病院が「診療」を中心としているのに対して、「診療」だけでなく「臨床教育」や「臨床研究」という3つの大きな役割を担っていることです。
そのため、医学部や歯学部の学生の実習先として活用されています。
また、医学部に関わる大学病院は総合病院で、厚生労働大臣から高度先進医療の提供が可能な特定機能病院の承認を受けていることも多く、地域医療ネットワークの中核を担っています。
しかし、近年は高齢化の進展や疾病構造の変化、より質の高い医療を求める国民の意識の変化などに伴い、大学病院における医療提供のあり方や、わが国の医療を先導する臨床医学研究の在り方、医療現場で活躍する医師やスタッフに対する教育・研修のあり方などさまざまな点について国民の期待に応えるため一層の充実や見直しが求められています。
そのため平成9年7月には、文部科学省が設けた21世紀医学・医療懇談会によって「21世紀に向けた大学病院の在り方について」という報告が示されました。
この中で、重症や難治性疾患の患者に対する先端医療の提供など高度化・多様化する医療を遂行するためのチーム医療の推進や、国際化の進展による医療協力や留学生教育への配慮などの必要性が述べられました。
大学病院は医療の場であるとともに、医療人の教育や臨床医学の研究の場でもあります。
学生や研修医などが診療に参加したり、新たな医療技術を臨床に適用する場合などは、人権や安全に十分配慮し行なっていることなどを患者にしっかりと説明するとともに、広く国民の理解が得られるよう広報活動に努める必要があります。
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