用語解説
用語の読み
にほんふくしようぐ・せいかつしえんようぐきょうかい
用語の意味
日本福祉用具・生活支援用具協会(JASP)は、優れた福祉用具・生活支援用具および関連する事業の高度化を通して国民の健康・福祉や生活の質の向上を図ることを目的として平成15年4月に設立されました。
この団体は、平成8年に設立した日本健康福祉用具工業会と全国福祉用具製造事業者協議会という二つの組織が合併して誕生しました。
わが国では、高齢者の増加とともに福祉サービスの健全な発展が喫緊の国民的課題となり、なかでも福祉用具や生活支援用具の分野には、人の力を補完し生活の質の向上を図るための道具として期待が高まっています。
具体的な活動内容としては、標準化部会や評価部会、企画事業部会などを設置し業界の共通基盤の整備や普及などを行なうことや、福祉用具や生活支援用具に関するセミナーの開催、介護保険制度・建築基準法・身体障害者福祉法などに関する提言、国内外での福祉用具の市場調査などがあげられます。
福祉用具や生活支援用具の標準化を目指す活動として、車いすや介護用ベッドのための材料や設計、情報開示などのガイドラインを作成したり、製品安全協会の基準であるSGや日本工業標準調査会の規格であるJISの策定などを行なっています。
また、新しい福祉用具の開発や市場の開拓に際して、相談スタッフが助言を行なう事業(福祉用具市場開拓アドバイス事業)を展開しています。
新しく開発される製品の企画や試作品について、福祉用具の大手流通業者のスタッフが相談にあたります。
今後も利用者にとって真に役立つ福祉用具・生活支援用具の供給にあたり、用具の安全性などハード面の向上と用具の選定や適合性・使い方・利用環境の整備などソフト面の向上を図る両面の活動を行うことが求められています。