用語解説
用語の読み
みんかんびょういん
用語の意味
民間病院とは、民間の医療法人が経営している病院です。非営利の経営が基本となりますが、原則として一般企業と同じ30%の法人税が課されています。
民間病院の場合は、大学病院など規模が大きく、専門的な治療が行なわれる医療機関とは異なり地域に密着した医療を提供しているところが多いのが特徴です。
そのため。かぜなどのcommon disease(ありふれた疾患)が診療の多くを占めます。
さらに、日本の病院は民間の医療法人と個人病院が全施設数の約60%で、病床数では約65%を占めています。
規模は病院によって様々ですが、100床程度の比較的小さな病院であれば、職員同士のつながりもできやすくアットホームな雰囲気で業務を行なうことができます。
また、公的病院と民間病院との大きな違いは、経営面で顕著にみられます。
民間病院は、公的病院とは異なり税金からの損失補てんや補助金などを受けることができません。
さらに、救急医療の90%を民間病院が引き受けており、しかも自力で2次救急まで担っているという現状があります。
やればやるほど赤字になるといわれている救急医療は、人口高齢化に伴い増加し病院経営の健全化を妨げる要因となっています。
この他にも、診療報酬点数の引き下げによる医業収益の減少や給与費の上昇などが原因となり、民間病院の経営は厳しさを増しています。
近年では、経営状況の改善が進む病院と悪化が続く病院との二極化も見られるようになりました。
多額の税金が投入される公的病院と、それのない民間病院が同じ診療報酬制度の下で規制されている現行の病院経営の構造では、民間病院での正常な経営は成り立たず、納税義務のある民間病院にはある程度自由に収入が得られる仕組みが必要とされています。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
場数を踏むなら個人病院か民間病院なんて以前は言っていましたが…最近はどんな傾向なんでしょうかね。
大学病院の看護師は頭だけで看護している(怒られそう…)つまりは教育の方がメイン(謳っているからね)
知り合いの大学病院の看護師はおむつ交換なんてしない!!採血もしない(出来ない??)なんて感じで業務分担も徹底していると言っていた。
反対に民間や個人病院は何でもやらされるので実技は完璧!!という印象があります。
最近の民間病院の傾向は…と言えば経営状態はどこも大問題!!油断すれば病院といえども潰れてしまいます。
となると民間病院では儲け!!を出すために、ベッドの回転数を上げることに力を上げるわけである。
そうなると長期入院は単価が下がることになるので、ベッドを効率的に開けるために二次的な受け入れ先が絶対的に必要!!
しかし、実情は老人ホームなどの受け入れ先が少なく、待機している方も多くいるのが実情…ですから最近の民間病院では有料老人ホームや訪問看護等の介護施設を併設するケースが増えているようだ。