用語解説
用語の読み
アウェアネス・リボン
用語の意味
アウェアネス・リボンとは、様々な社会運動や社会問題に対して支援や賛同、理解の意思を示すために身に付ける、短い輪状のリボンのことをいいます。一般的にはリボン運動とも呼ばれ、様々な色に象徴されるリボンを身に付けることで、その問題を多くの人に伝える目的も込められています。
多くの人に知られているアウェアネス・リボンとしては、乳がんの啓発活動に用いられているピンク・リボンやエイズ患者への理解、支援を表したレッド・リボンなどがあります。
ピンク・リボンは、1980年代にアメリカで乳がんによって家族を失った人たちが、悲劇を繰り返さないようにとの願いをこめて作ったリボンがはじまりといわれています。ピンク色は女性を象徴する色、女性らしい色の代表として選ばれました。一方、レッド・リボンは、病気や事故で若くして亡くなった人たちへの哀悼を表すためヨーロッパでの古い風習が元になっています。
近年、広く知られるようになったものとしては、子どもの虐待防止を目的としたオレンジ・リボンや移植医療普及のためのグリーン・リボンなどがあります。
多くの組織や団体が、それぞれの目的によってアウェアネス・リボンを用いていることから、象徴される色に複数のテーマが重複しているものもあります。例えばホワイト・リボンは開発途上国における妊産婦の命と健康を守る国際的な運動のシンボルとして最もよく知られていますが、この他に男性の暴力反対活動や、平和を呼びかける運動のシンボルとしても用いられています。
また、イエロー・リボンは障害を持つ人たちの自立と社会参加を目指す運動のシンボルとして、戦争捕虜、自殺防止、膀胱がん、脊柱の水腫、子宮内膜症といった病気への理解と啓発活動などにも使われています。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
アウェアネス・リボンは色によっていろんな意味を持っているんですね。
よく見るこの一つの輪状の短いリボン。このリボン運動で私が知っているのは薬物・エイズ・乳癌位ですね。
このリボンの意味は意識付け的な意味合いを持っていて、私から見れば「○○について関心を持とうよ!!」と言う問いかけ運動的な感じがします。
ボランティアの精神はまず知ることから始まると言われていますし…まぁそれなりに意味のあることのように感じます。
しかし、このアウェアネス・リボン運動が増加したことにより「スラックティビズム」(怠け者の社会運動)だ!!と批判されることもある…。
ボランティア精神でとりあえず賛同するのは良いが…「支援をしたつもりになっている人」もきっと中には沢山いるんでは??
決して自己満足なボランティアにならないよう本当の意味で賛同した方がべスト!!と言えるのではないでしょうか。