用語解説
用語の読み
あすぺるがーしょうこうぐん
用語の意味
アスペルガー症候群は、広い意味での「自閉症」に含まれる1つのタイプです。その名称は、症例を最初に報告したハンス・アスペルガーというオーストラリアの小児科医の名前にちなんで名付けられました。
アスペルガー症候群は、幼児期に言語発達の遅れや、知的発達の遅れがほとんどない点で自閉症状とは異なり、成長とともに対人関係の不器用さがはっきりすることが特徴です。
対人関係の障害とパターン化した興味や活動という2つの症状が見られ、具体的には表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特であったり、親しい友人関係が築けない、慣習的な暗黙のルールが分からない、会話での冗談や比喩、皮肉が分からない、興味の対象が独特で変わっている(特殊なものの収集癖があるなど)、といった特徴が見られ、身体の使い方がぎこちなく不器用な場合が多いといわれています。
アスペルガー症候群の発生頻度は約4000人に一人で、性別では男性に多いことが知られています。しかし、近年の調査では女性に症例がみられる割合も、今まで考えられてきた以上に大きいことが分かりました。
さらに、これまでは学童期以降や成人後に初めて診断を受けることが少なくなかったのですが、幼児期に診断を受けるケースも増えてきたことから、アスペルガー症候群の幼児期に見られる特徴も次第に明らかとなってきました。
その特徴として、保育園や幼稚園で、他の子どもにあまり関心がないことや集団で遊ばないことなどがあげられます。このような子どもは、集団生活ではストレスをためやすいので、できるだけ早い時期からその特徴を理解し、それぞれににあった支援を家庭、地域、専門家が連携して行なうことが、子どもの発達にとって最も望ましい方法といえます。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
アスペルガー症候群は高機能自閉症(知的障害が殆んどないor全くない)として知られる所ですね。
言ってみればある意味天才的能力を持つ人!!少し羨ましい能力ではあるが私としてはやっぱり普通が良いなぁ…(凡人最高!!)
大きな特徴は趣味の範囲が狭く深すぎる点ですね。言ってみれば極度のマニュアック!!
ですから社会性障害・コミュニュケーション能力障害・行動障害があると言われています。
症状は特にコミュニュケーション上に現れると言われている。
相手を思いやることが出来ないから友達を作れないとか、行動行為にこだわりが強いとか、一つの趣味に異常なこだわりを持つとか等が挙げられます。
このアスペルガー症候群の診断はとても難しいようです。
それは日本ではアスペルガー症候群の認知が少ない点が挙げられます。
その為に精神障害と誤診されたり、親の「気にしすぎ」と言われて正常と診断されてしまうケースが多いと言われています。
この疾患に対しての差別的偏見も今はまだ多いと言われているし…今後偏見や誤解が払拭されてこの疾患に対する理解が日が来ると良いのですが・・。