社会的入院

社会的入院【いまさら聞けない看護用語・略語】

用語解説

用語の読み

しゃかいてきにゅういん

用語の意味

社会的入院とは、医学的には入院の必要がなく、在宅でも療養が可能であっても家庭の事情や引き取り拒否によって患者が病院で生活している状態のことを表した言葉です。また、高齢者の寝たきりや、精神障害者の慢性的な長期入院、後遺症などによって入院が続く状態のことも言います。

社会的入院患者が増加し始めたのは、昭和43年に社会保障の拡充を目的とし70歳以上の高齢者の窓口負担が無料化された頃からでした。
しかし、10年後の昭和53年には高齢者の窓口負担無料化が廃止され、その後は長期療養する患者の受け皿として療養型病床群が平成4年に創設されました。社会的入院の解消のために、厚生労働省では入院患者の社会復帰を支援する計画を作ることなどを盛り込んだ改革ビジョンを平成16年に策定しました。この中で、都道府県が入院患者の退院を数値目標として設定することなどが示されています。

しかし、病院側から退院を促されても、特別養護老人施設や介護老人保健施設などに空きがない場合や、経済的な理由から有料老人ホームに入居できないなどの問題も多くあります。

平成19年には、社会的入院の問題を浮き彫りにした事件も発生しました。それは、病院に長期入院していた男性患者が、ある日病院の職員によって公園に置き去りにされたという事件です。男性患者は、介助者なしで日常生活を送ることができたため、病院側から別の施設への転院を再三にわたり提示されていましたが、これを断り続けていたといいます。また、入院費の支払が滞り、看護師とのトラブルなどがあったため病院側は対応に苦慮していました。職員が男性患者を置き去りにしたことは、法に反する行為ですが、その背景には退院患者への社会的な受け皿が十分に整備されていない現実があります。

そのため今後は、施設やケア住宅などの受け皿づくりや、病院による退院支援の体制強化が一層求められることになります。

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

社会的入院は治療目的ではない入院のことを言います。

主に患者の家族の事情による介護の代替策という意味合いで使われることが多い言葉ではないでしょうか。本来は治療が終わり回復したら退院するのが通常ですが引き取り手がいない等の理由で入院を継続せざるおえない状況が社会的入院です。

当然病院側からしてみればベッドの回転数は下がりますから経営的にもデメリットです。又、新しい患者を入院させることが出来ないですから病院のたらい回しの要因の一つにもなっていますよね。

介護保険の導入をきっかけにして「もっと一人の入院期間を減らせ!!」と厚生労働省は療養型病院と一般病院に分けるなどして対策を取りました。しかしそれでもなお長期入院患者(社会的入院)の受け皿は少なく、まだまだ改善されるべき課題も沢山残されているのが実情です。

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