エンバーミング

エンバーミング【いまさら聞けない看護用語・略語】

用語解説

用語の読み

えんばーみんぐ

用語の意味

エンバーミングとは、科学技術を用いて亡くなった方を生前の姿に近づける技術のことです。エンバーミングにおける科学技術とは、機器を用いて血管から防腐液を注入する代わりに完全に血液を取り除くというもので、施術後は病原菌が激減することから感染の機会にさらされている病理解剖医・看護師ならびにご遺族を感染の機会から守るという面でも、その必要性は欧米諸国を中心に浸透しています。我が国ではIFSA(International Funeral Science Asocciation in JAPAN 一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が中心となって研究・実践・人材育成(エンバーマーの教育)を行うことで、国内でのエンバーミングの浸透を目指して活動しています。

エンバーミングの歴史は、古代エジプト(紀元前3200年~紀元650年)で臓器摘出・薬草の充填をすることで遺体をミイラにしたことが起源と考えられています。その後ヨーロッパで遺体を献体として保存する際のホルマリンの発見・使用技術の開発や、アメリカ南北戦争の際の戦死者の長距離輸送の為のエンバーミングを機に世界に広がり始めました。エンバーミングはIFSAが定めた厳格な基準に従い、「遺体は感染症を保有しているため、院内で臨終を迎えてから遺族の元に戻っていくまでは医療は続いている」と捉えて施されます。海外諸国では「故人・残された家族の為に遺体を美しく整えるため」「感染症・腐敗の防止」の両面でエンバーミングは広く認められていますが、我が国でのエンバーミングの普及率はまだまだ低い現状にあります。(アメリカ・カナダ90~95%、イギリス・北欧70%、シンガポール70%に対して日本では約1%)この背景には、死後に故人の体に薬剤を注入することに抵抗を持つ人が多いというだけではなく、欧米諸国では遺体を土葬するのに対して日本では火葬をする文化があることや、国土が狭い日本では遺体を長距離輸送する必要があまりないため、臨終から葬儀・火葬までの時間が短いことなどが関係しています。

エンバーミングはIFSAが実施するエンバーマー認定試験に合格した資格保有者だけが、エンバーマーとして活動することができます。現在日本ではエンバーマーに関する法律がないため、エンバーマーは国家資格ではなく、協会の認定資格という立ち位置となります。もちろんエンバーマーが国家資格に当たらないからといって、エンバーミングが法律に触れるような処置をするという意味ではありません。エンバーミング実施施設では正当な目的を持って、必要な教育を受けて試験をクリアしたエンバーマーだけが処置を行っています。エンバーマーのライセンスを取得する方法は、IFSAが認定する養成施設に入って認定試験を受ける方法の他、アメリカなどに留学する方法があります。エンバーマー認定試験養成施設はIFSAが運営している関東校・関西校の他、葬儀関連会社が運営している関西校などがあります。学校は全日制で、2年間かけて座学・実習を通して勉強します。入学試験は高校卒業レベルの学科試験と面接・小論文がありますが、医療・葬儀など専門分野の知識を問われることはありません。座学ではエンバーミングの方法だけではなく、コミュニケーションや接遇マナー、葬儀マナーなどについても勉強します。外国人講師から実技指導を受ける場面もあるため、英会話の授業もあります。

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

よくエンバーミングとエンジェルケアを混同している人もいるようですが意味合い的には全く別物ですよね。

エンジェルケア⇒死後の処置
エンバーミング⇒遺体の消毒・保存・修復・(感染予防の目的も含まれているが日本では火葬するのが通常で尚且つ看護師が死後の処置を行うのでリスクは少ないと言われている)

日本ではエンバーミングの法律的取りきめがないので、IFSA(日本遺体衛生保全協会)の認定資格があるんですね。
エンバーミングにかかる料金は業者によりけりですが大体1体:10数万円位~(意外と…)となっているようです。

日本で行われているエンバーミングは、保存目的と言うよりは修復と言う意味合いが強いような気がします。
実際遺族の感想を見てみると、点滴や気切や創部の跡がきれいになって良かった等の満足の声が多いようですね。
事故等で遺体が一部しか見つからない場合には遺体を修復する作業は遺族にとって重要な事のように感じます。
これから日本にもエンバーミングはもっと浸透してくるのかもしれません。

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