萎縮医療

萎縮医療【いまさら聞けない看護用語・略語】

用語解説

用語の読み

いしゅくいりょう

用語の意味

萎縮医療とは防衛医療とも呼ばれ、医療訴訟件数が我が国よりも多いアメリカを発端に1960年代~70年代から問題になり始めました。医療訴訟に巻き込まれることを恐れる医師が訴訟に巻き込まれるリスクの高い診療科(産科など)を専門分野として選ばないようになるため、さらにその診療科での専門医の数が不足し、医療を必要としている患者に十分な医療が提供されない状態を指します。このため、ハイリスク分娩の介助や緊急の産科手術を行うことができる医師が不足し、余計に妊産婦を危険にさらすというような悪循環が起きています。また、出産難民(産科医の不足の為、地域によって分娩可能な施設が少なく、分娩予約さえ取ることが困難な状態)の問題や、妊娠の可能性があるにもかかわらず経済的な理由などから妊婦健診を受診しない妊婦(駆け込み出産)の増加が、産科医療における萎縮医療を巡る議論をより複雑化していることも事実です。

医療訴訟件数の増加は我が国でも増加の一途をたどり、中でも産科の医療訴訟件数は内科・外科の医師数に比べて少ないにも関わらず産科がトップ(1000人当たりで計算した場合)というのが現状です。これが研修医の診療科選びや進路に影響を及ぼし、さらに産科医を志望する次世代の人材の育成が滞る原因となっています。

リスク回避をする医師数の増加によって医療を必要としている患者に十分な医療が提供されない状態に加えて、近年社会的関心が高まっている妊婦のたらい回しの問題のような訴訟に巻き込まれることを避けるべく、ハイリスク患者の受け入れを拒否する状況を、「消極的防衛医療」と呼ぶこともあります。その一方で、「積極的防衛医療」など訴訟に巻き込まれることを恐れる医師が患者に対して過剰なまでの検査を行なう現状もあります。

萎縮医療の根底に存在している「医療訴訟の増加」の原因は、単に国民が不透明な医療に対して疑問視し始めたことだけではなく、現代人の医療に関する過剰な期待感から生まれる「受け身の姿勢」や、マスコミの影響を受けながら医療をサービスととらえるような意識を社会全体が作り上げたことが影響していると考えられます。

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

萎縮医療は本来防衛医療と呼ばれているもので医療過誤や訴訟等のリスクを避けるために医療者側の対応として行う行為です。
この他にも医療関係者のリスクを避けることを優先して行わない「保身医療」と呼ばれることもあります。

現在、医療訴訟が増加している事やモンスターペイシェントの出現によりこのような対策が行われている訳ですね。
この萎縮医療に伴い、リスクの高い診療科(特に小児科や産婦人科といわれる)のドクター数の減少にも繋がっています。
これは医療崩壊にも繋がるとして現在、医療従事者が委縮なく医療を行えるようにと厚生労働省では支援体制の整備を進めているようです。

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