用語解説
用語の読み
きゅうせいすとれすしょうがい
用語の意味
急性ストレス障害は、急性ストレス反応とも呼ばれる心理状態のことを指します。人間は自分や自分にとって重要な他者(肉親や配偶者、恋人、友達など)が命にかかわるような危険な出来事(交通事故・天災・暴行・死別など)に遭遇したり、それを目の当たりにしたりすると、強い恐怖心や無力感だけではなく、呆然自失感を味わいます。これらの体験をした後(または体験中)、周囲に対して関心を持つことが出来なくなる、感情が麻痺して現実感がなくなる、体験した出来事の重要な部分が思い出せなくなる、フラッシュバック(その体験をしているかのような感覚が甦る)によって何度も再体験してしまうなどの症状が現れることがありますが、その状態を急性ストレス障害(急性ストレス反応)と呼びます。急性ストレス障害に陥ると体験したことを何度も思い出したりして苦痛を味わうだけではなく、睡眠サイクルの乱れや集中力の低下の他、体験した事とは直接関係していないように見える様々な事柄に対しても警戒心が強くなる、イライラするなどの症状のせいで、日常生活や対人関係に支障をきたす場合があります。
急性ストレス障害の診断・治療は、医師やカウンセラーによるカウンセリングが中心となりますが、不安が強い場合や睡眠障害を引き起こしている場合は抗不安薬や睡眠剤が処方されることもあります。急性ストレス障害は数日以内に症状が軽減・消失することが多く、約1ヶ月以内には回復に向かうとされています。
恐怖体験を経験した後に引き起こされるストレス障害には、急性ストレス障害の他に外傷後ストレス障害(PTSD)があります。PTSDは大模災害や大事故が起こった後に問題となる心の障害として、テレビをはじめとするメディアでもしばしば取り上げられています。PTSD発症のきっかけとなる出来事は、急性ストレス障害を引き起こすとされている出来事と同じです。これらの障害では出現する症状もほとんど同じですが、症状の現れ方には若干差があります。急性ストレス障害では症状がすぐに出現した後ひと月以内に回復に向かうことが多いのに対して、PTSDの場合は症状が少なくとも1ヶ月以上は持続します。PTSDの症状が長く続くことで、社会生活を送る上での支障をきたすことも珍しくはありません。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
急性ストレス障害はPTSDと似たような症状を起こすことで知られていますが一時的な症状という点で違いがありますね(PTSDは4週間以上継続する場合ですね)
主な症状は追体験・回避・過覚醒・多動傾向…。
診断基準にはDSM-IVが用いられることになります。
一般的な治療としては短期間の薬物療法・心理療法が行われることもありますが自然治癒できる事もあります。
看護師の対応としては関心・気遣いを伝え傾聴に徹することが必要!!
予後は比較的良好の様なのでやはりPTSDに移行しないように早期のうちに治療するのが理想的ですね。急性ストレス障害はPTSDと似たような症状を起こすことで知られていますが一時的な症状という点で違いがありますね(PTSDは4週間以上継続する場合ですね)
主な症状は追体験・回避・過覚醒・多動傾向…。
診断基準にはDSM-IVが用いられることになります。
一般的な治療としては短期間の薬物療法・心理療法が行われることもありますが自然治癒できる事もあります。
看護師の対応としては関心・気遣いを伝え傾聴に徹することが必要!!
予後は比較的良好の様なのでやはりPTSDに移行しないように早期のうちに治療するのが理想的ですね。