用語解説
用語の読み
くりにかるらだー
用語の意味
クリニカルラダーとは、看護師の卒後教育に用いられているキャリア開発プランのことを指す言葉です。看護師免許は看護学校又は看護短大・4年制大学において一定の課程を修了し、毎年2月に厚労省が行う看護師国家試験に合格した者にのみ与えられる資格です。看護師免許取得者は、卒業後すぐに新人看護師として病院を中心とした医療機関に就職します。ただ、看護教育機関で勉強・実習してきたものは基礎的な内容であるため、実際に免許を持って働くことを通して勉強し続ける必要があるのです。看護師免許に更新の義務はありませんが、疾病構造の変化や医学・科学技術の進歩、少子高齢化、社会構造の変化など、目まぐるしく様相を変える医療環境の中で適切・柔軟に対応できる看護師を目指すために、就職先の卒後教育システムを活用することが有効となります。また看護師は医療現場での知識だけではなく、対人援助を基本とした技術・知識を持ち合わせる必要があるため、幅広い視野を持って患者の看護にあたることが期待されています。
クリニカルラダーの具体的な内容・到達目標は各病院によって多少の差はありますが、卒後年数に応じてそれぞれ設定された目標に到達できる為のプログラムが組まれているという面ではほぼ同じです。年次ごとの目標(その年数の看護師に求められるスキル)がクリアできれば次のステップに進むようになっていて、これが梯子(はしご)を登るように進んでいくところからラダー(梯子を意味する英語)と呼ばれています。例えば卒後すぐの新人看護師の目標は「臨床実務に必要な技術・知識の習得」「専門職業人・社会人としてのマナーを身につける」、次の目標は「新人看護師をマンツーマンで指導するためのプリセプターシップを理解し、実践する」というものになります。この目標は卒後年数が経つにつれて少しずつレベルアップし、院内研修などを受けながら病棟のリーダーとしての役割を習得できるようにプログラムが組まれています。病院によっては専門看護師を目指す人が勉強するためのコースを用意しているところもあります。
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看護師・椿(つばき)の一言コメント

クリニカルラダーを直訳するとクリニカル⇒臨床(医療)ラダー(梯子)という意味です。
看護師のクリニカルラダーは専門知識や技術を段階的に身に付けるための計画で、よく看護実践プログラムとか言われますよね。
大抵は個々の病院等で行われますがレベルⅠ(新人)~Ⅵ(ベテラン)という具合に段階的になっています。
看護実践・管理・教育・研究・論理という構成で段階的に枠組みされています。
まぁ、新人からベテランへ成長させるための実践計画書と言えますね。
又、人事評価の際にもクリニカルラダーが役立つと言われています。