用語解説
用語の読み
なーしんぐさいえんすかふぇ
用語の意味
サイエンスカフェは、1998年にイギリスではじまった活動として知られています。様々な分野の科学技術の専門家と、一般市民が喫茶店やバーで気軽に語り合う機会を持つことを目的に開催されたことがその始まりで、日本国内でも多くの学術団体が主催となってサイエンスカフェを開催しています。サイエンスカフェは大学や研究機関などの構内で開かれる講演会やシンポジウムとは違って、科学に興味はあるものの専門的な知識を持ち合わせない市民でも参加できるため、老若男女問わず人気を集めています。科学技術の進歩により便利で豊かな生活を手に入れた現代日本人ですが、青少年をはじめとする国民の「理科離れ」が指摘されているため、全国の大学や学術団体が次世代の科学技術を担う人材の発掘・育成のための手段としても開催しているという側面も持ち合わせます。
ナーシングサイエンスカフェはサイエンスカフェの看護版で、日本看護協会をはじめとする団体や各医療機関の看護部、大学の看護学部が一般市民を招いて、広く看護の役割について知ってもらおうとすることを目的として開催されています。特に大学の看護学部では看護界の未来を担う高校生を対象に、オープンキャンパスの一環としてナーシングサイエンスカフェを開催しています。そこでは蘇生技術や車いすの取り扱い方等の体験をした後、「看護とは何か」「大学ではどのような勉強が出来るのか」などについてリラックスした雰囲気の中語り合うことが出来るように工夫されています。一般市民向けのナーシングサイエンスカフェではテーマに基づいたパネルの展示やそれぞれの領域での看護師の役割が紹介されたり、看護師や医師による個別相談窓口の設置をして、参加者と医療従事者がより近い距離で対話できるスペースも準備されます。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
日本のナーシングサイエンスカフェは「日本看護系学会協議会」が支援を行っています。
未来の看護の担い手となるだろう中・高生に看護技術を体験させたり、情報提供や実際にディスカッションしたり、特定の疾患に対しての知識を広めたり…。
又、実際にドクターや看護師に対して相談が出来る機会もあるようです。
現在のナーシングサイエンスカフェは全国都道府県にある看護大学・日本赤十字看護学会学術集会などで企画されている事が多いようです。
看護に興味のある人にはとても好評なようで、親子で参加している人も多いようですね。