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小児専門の集中治療室(PICU)

小児専門の集中治療室(PICU)【いまさら聞けない看護用語・略語】
公開日:2012年10月14日
最終更新日:2012年10月14日
(変更日:2013年8月25日) ※

用語解説

用語の読み

しょうにせんもんのしゅうちゅうちりょうしつ

用語の意味

ICUとは「集中治療室」のことで、内科系・外科系を問わず院内の急患者や術後等の重症患者を受け入れて、集中的に医療処置や観察、看護を行う設備のことです。ICUは受け入れる患者の診療科ごとにさらにCCU(冠状動脈疾患管理室)、SCU(脳卒中治療室)、NICU(新生児集中治療室)等に細分化されます。PICUはそのうちの一つで、小児の重症患者を受け入れることが出来る専門のICUのことです。

PICUは小児の重症患者であれば誰でも、基礎疾患や病態を問わずに入室し集中的に治療を受けることが出来ます。PICUでは院内で急変した患児だけではなく、他府県の小児救命救急患者を24時間体制で広域搬送して受け入れることができるため、小児専門の高度医療を行うための設備やマンパワーが十分に整備されていない地域の医療機関から、患児が搬送されてくることもあります。

しかし、現在の日本では一般的なICUに比べてPICUは設置が遅れているという現状にあります。欧米では既に、子供と成人の救急医療は別分野として取り扱われてきたことに対して、日本では子供の大人の救急医療の区分がなく、小児救急も一般的な救急として対応されてきました。その結果、日本の小児(1歳~4歳児)の死亡率が先進国の中では最低ランクとなっており、その主な原因はPICUや小児の集中治療に習熟した医師の不足の問題と考えられています。

この状況を受けて、厚生労働省は2012年度の診療報酬の改定の際にPICUを設置している病院に対して診療報酬を加算する形で補助金を設ける方向で話し合いを進めています。また同省はPICUの設置を進めるだけではなく、小児の集中治療を行うことが出来る専門医の不足を解消するため、予算の一部を専門医育成経費の補助に充てる予定です。

小児専門の集中治療室(PICU)に転職を考えている方へ

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看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

PICU⇒小児集中治療室ですね。
今現在、日本には4か所…関東2か所・長野・静岡しかありません(少な!!)
一から小児専門の集中治療室(PICU)を立ち上げたのは静岡県立こども病院のセンター長だという。

私も最近知りましたが先進国で比べると0歳児の死亡率は日本は確かに少ない(これは有名)しかし、これが1歳1~4歳までの死亡率となると最悪なんです!!!
ただでさえ、日本の小児科医不足は深刻な問題なのに、更に高度な治療や技術を持つ小児科医は圧倒的に少なくなる…。

やはり小児医療は、採算取れないのに人件費や特殊で多種多様の医療器具が必要となるのが問題!!
やっと2012年から診療報酬の改定や育成費の補助等援助を始め出しました(国のやることはいつも後手後手だな…)がやはり遅いと言わざるおえないでしょう。

しかし、これにより徐々にPICUの数は増えてくるのだろうと思いますが…まずは小児科医・救急医不足を解消しないといけないような気がしますがね…。

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