用語解説
用語の読み
とやませんげん
用語の意味
平成23年度全国医師会勤務医部会連絡協議会が富山市内で開催されました。この協議会において、昨今の地域の中核医療を担う勤務医不足や救急医療崩壊や東日本大震災等を踏まえて、医師不足がこれ以上加速しないためにも「勤務医の働き方と生きがい」「よりよい就労環境を求めて」をテーマに講演やパネルディスカッションが行われました。これらの講演やパネルディスカッションでは、東日本大震災への対応、診療報酬改定とその影響、社会保障と税の一体改革への意見、勤務医の就業環境の改善についての他、若い外科医の過重労働の改善についての議論が繰り広げられました。
この協議会の最後に4つの目標を掲げた「富山宣言」が全会一致で採択されました。富山宣言の内容は「
地域医療・急性期医療などを担う勤務医の役割は日増しに高まっている。しかしながら、その就労環境の厳しさは旧態依然としており、勤務医離れはとどまることなく、残された勤務医に更なる過重労働を強いる結果となっている。そのような状況にあっても、東日本大震災では勤務医は率先して医療活動に加わり多くの被災者に医療を提供してきた。医療は公共のものであるという認識を踏まえ、勤務医の疲弊をこれ以上に増やすことなく、個々の能力を遺憾なく発揮できるよう就労環境の改善に向けて次のことを宣言する。
- 勤務医は各々を尊重し助け合い、医療活動のみではなく医政活動にも積極的に参加し、医療が崩壊の危機にあることを広く社会にアピールしていくこと。
- 我々医師は、より良いワークライフバランスを求めて、女性医師のエンパワーメントを促し、男女共同参画社会推進におけるリーダー的存在となること。
- 政府は医療費抑制策を改め、医師の養成・確保に真剣に取り組むこと
- 政府・病院開設者は,勤務医が医師の使命感に基づいて過重労働を耐え忍んでいる現実を理解し、早急に就労環境の改善に着手すること。
」というものです。
後日、日本医師会の三上裕司常任理事は「この富山宣言を関係各方面に配布して、勤務医をめぐる諸問題に対する理解を深めてもらい、宣言の内容が実現するよう努力したい」と述べました。
看護師・椿(つばき)の一言コメント
富山宣言とは、平成23年11月日本医師会勤務医部会連絡協議会で、「勤務医の働き方とより良い就労環境を求めて」と言うテーマで採択された事に始まります。
その内容は…
1、勤務医は個々に尊重し助け合い医療活動のみならず医政活動にも積極的に参加し医療崩壊の危機にあることを社会にアピール。
2、ワークバランスを求め女医のエンパワーメントを促し、男女共同参画社会推進におけるリーダー的存在になる。
3、政府の医療費削減を改め、医師の養成・確保に取り組む
4、政府・病院開設者は、勤務医が医師の使命感に基づき加重労働を耐え忍んでいる現実を理解し、早急に就労環境の改善に着手する
…と以上の具体的な目標を挙げました。
現実問題、医師不足やドクターの就労環境は確かに悪い!!
傍で見ていても「そりゃストレスたまるよね…」「なりふり構っていられないだろうなぁ…」なんて一緒働くナースでさえも感じる所がある。
もっと就労環境が整えば、ナースにあたるなんてことも少なくなるのかな…??
しかし、以上に挙げられた就労環境の改善は我々ナースにも当てはめられる事。
次は「ナース宣言」なる物を作って、社会的にアピールして行こうではないですか!!