フィジカルアセスメント -水分出納管理-
フィジカルアセスメント -水分出納管理-【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2012年2月27日
最終更新日:2020年07月28日
(変更日:2020年8月4日) ※
目的
- 患者さんの水分のINとOUTを正しく観察することで、均等が保たれているかを把握する
- 1回の観察ではなく、経時的な変化を把握することで異変に気付くことができる
方法
INの観察
- 指示通りの輸液量が維持されているか
- 食事内容と食事量は適切か、飲水量は適切か
OUTの観察
- 尿量の把握、便回数と性状の把握
- ドレーン類からの排液量、ガーゼからの滲出液の性状や量
観察項目
INの観察
OUTの観察
- 尿量、便回数と性状、術後のドレーンからの排液、ガーゼへの滲出液
アセスメント
- 指示通りの輸液量が維持されていない場合、点滴ラインの閉塞や屈曲が無いかを確認する
- 食事などからの水分量が維持できていない場合、食事内容の変更や輸液量の調整などが必要になる
- ドレーンからの廃液やガーゼへの滲出が多い場合、リーダーや医師へ報告する
- INに対してOUTが少ない場合、腹部膨満感の有無や、膀胱留置ドレーンの閉塞・屈曲も観察する
IN、OUTのバランスと体重の変化を照らし合わせて、水分出納管理を行う場合もある
注意点
- 例えば発熱・頻脈・口渇・めまい・倦怠感・脱力感などがあれば脱水を疑う
- 浮腫がみられる場合、その水分はOUTとしてカウントする
- 心不全がある場合は、呼吸困難や喘鳴、肺ラ音などが確認できる
- 息苦しい・起坐呼吸などがある場合は、水分貯留を考える
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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