画像診断 超音波検査

画像診断 超音波検査【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2012年8月13日
最終更新日:2018年06月12日
(変更日:2019年10月28日) ※

超音波とは、文字通り人が聞くことが出来ない音です。超音波検査では、体表から体内に向けて超音波を発し、反射された超音波を受信して画像として表現します。放射線被ばくも無く比較的安全な検査ですね。ここでは検査の基本と画像を読むポイントについて簡単におさらいしてみます

【超音波検査のチェックポイント】

看護師が行うべきケアのチェックポイントと、知っておくべき画像の読み方のポイントをあげてみます。

  1. 検査前のオリエンテーションは済んでいるか
  2. 鮮明な画像が得られるような配慮ができているか
  3. 検査中・検査後の安楽への配慮は出来ているか
  4. 検査後のオリエンテーションは適切か
  5. 撮影された画像を読み取ることはできるか

まず、1.についてです。まず、検査の目的・必要性を患者さんへきちんと説明します。この検査は被爆の心配はないこと、身体への侵襲も少ないことなどです。基本的には無痛の検査ですし、検査機器自体もそれほど大きくはないため、ベッドサイドでも緊急で行うことがあります。

次の2.ですが、検査の内容にもよります。例えば腹部の検査は空腹時が原則です。生殖器や泌尿器系の検査の場合は、検査前1時間は排尿せず尿を溜めておくように指導し、膀胱留置カテーテル挿入中の場合はクランプしておくようにします。乳幼児や体動が予測される場合は、予め鎮静薬を用いる場合もありますので、検査時刻との兼ね合いをみて投薬します。

次の3.ですが、まずは準備をしっかりしておくこと。また検査部位によって体位が違ってきますし、露出する部分も違ってきます。検査の目的と方法に合った準備をしましょう。また検査中は部屋の明かりを暗くし、鮮明な画像が見やすくなるような配慮も必要ですね。検査終了後はエコーゼリーを温タオルなどでキレイにふき取ります。

次の4.はどうでしょう。超音波検査は基本的に痛みや苦痛が少なく、検査時間も比較的短い検査です。検査後の安静なども特に制限はありません。安全に検査が進めば特に問題はありませんが、例えば排尿を我慢していた場合などは、検査後の行動について説明(もう排尿して良いことなど)します。

最後に5.です。エコー画像は基本的に、液体は黒っぽく、骨や空気の表面は白っぽく写りますが、そのほかは白とも黒とも灰色とも言い難いです。これは超音波画像の表現の仕方にもよります。特に多い検査としては、胎児評価(妊娠中は何度も検査を行います)、リアルタイムの動的評価を行う心エコー、比較的広い範囲での腹部エコーなどでしょうか。例えば胆石があればその先には音響陰影が出たり、肝硬変があれば肝臓表面が凸凹に見えます。まずはこれらの特徴的な変化を知っておきましょう

【超音波検査は看護師でも行える】

最近では、健診の際や病院での検査でも、検査技師さんが単独で超音波検査を行う場面をみたことはありませんか?きちんと読影を行うためには医師でも専門のトレーニングが必要ですが、看護師・准看護師・臨床検査技師・診療放射線課技師の資格があれば超音波検査士として検査を行うことは出来ます。知っていましたか?もちろん診断はできませんが、エコー画像に慣れ、その後のケアに生かすためにも、じっくりと見るのも良いですよね。

いかがでしたか?今回は「画像診断 超音波検査」についておさらいしてみました。エコー画像は動画としてリアルタイムの変化がみられるという利点もあります。例えば心エコーなどは動画も確認しますし、最近では妊婦健診で4Dを行うところもあります。画像になれておくことも必要ですね。

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