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医師確保対策

医師確保対策【いまさら聞けない看護用語・略語】
公開日:2012年12月31日
最終更新日:2012年12月31日
(変更日:2013年8月2日) ※

用語解説

用語の読み

いしかくほたいさく

用語の意味

わが国の医療現場で深刻な問題となっているのが医療格差です。その中でも、地方での医師不足の解決は緊急の課題となっています。国では厚生労働省が中心となって取り組みを進めていますが、地方自治体も重点政策として医師確保の対策を推進しています。

医師不足の原因は、病院勤務医の過重労働、臨床研修病院の都市部集中、医療リスクなど様々で、ひとつひとつの問題解決に多大な費用や時間を要するのが現状です。そのため、医師不足地域で勤務する医師の養成を同時に行なうことが急務となっています。

地方自治体では、医師不足を解決する取り組みとして、将来の医師を育てるための奨学金制度を実施したり、医学部進学セミナーを開催しているところもあります。また、医学生が都市部ではなく、地方の病院で臨床研修を受けられるように、支援体制を強化したり、研修後もその地域に住み地域医療に携わる環境整備を行っています。特に、女性医師が育児と仕事を両立できるよう病院内の保育所で24時間保育を実施している公立病院も増加しています。

この他、多くの地方自治体でドクターバンクという医師登録制度を実施しており、地域医療に関心のある医師や臨床研修医、医学生を広く募集し、登録している医療関係者に対して地域医療に関する情報を提供する取り組みを行なっています。また、地方自治体が費用を負担し地域医療視察ツアーを開催しているところもあります。地域医療に関心のある医師や家族を対象としたツアーで、地域の病院や診療所を視察するだけでなく、住環境や気候風土をアピールし医師の移住につなげる狙いがあります。

また、小児科や産科など特定の診療科で医師不足が深刻化していることについて、少人数で診療を行っている医療機関を連携体制を構築した上で、効率的に診療機能をまとめるなど、医療資源の集約化、重点化が推進されています。

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