化学療法の基礎の基礎

化学療法の基礎の基礎【いまさら聞けない看護技術】

昨今の抗癌剤の発達により、【癌の化学療法】は癌治療の一つとして確立されており、看護師として仕事をしている以上、いつかどかで化学療法を受ける患者さんと接する機会があると思います。

より具体的な内容については専門書等に譲りますが、ここではその基礎の基礎について簡単に説明していきます。

癌化学療法の基礎の基礎

看護師が知っておくべきポイントをあげてみます。

  1. 抗癌剤治療は全身くまなく治療するが副作用も全身性
  2. 抗癌剤治療の目的は1つではない
  3. 抗癌剤の種類は主に6つ
  4. 薬物の組み合わせと投与方法のマニュアル

抗癌剤治療の副作用

まず、1.についてです。癌の治療としては、手術療法・放射線療法もありますが、これらは局所的な治療といえます。しかし抗癌剤の場合、何らかの方法で薬物が血液中に入り、全身を巡って標的となる癌細胞を攻撃・破壊する治療法です。

どこに癌細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果がありますが、副作用の問題もあります。

抗癌剤全般に良くある副作用として骨髄抑制(汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血等)があります。これは全身性のものですよね。

抗癌剤治療の目的

次の2.はどうでしょう。抗癌剤治療の最大の目的は癌細胞を攻撃・破壊することですが、必ずしもこれだけで癌を撲滅するものではありません。

例えば手術前に抗癌剤治療を行い、ある程度癌の広がりを縮小した上で手術により摘出する場合もあります。逆に手術にてある程度癌細胞を摘出した後に、抗癌剤治療を行ってさらに徹底的に治療する場合もあります。

癌治療には手術療法・放射線療法・抗癌剤治療があり、発生した部位や癌の特徴により、いくつかの治療法を組み合わせて行うケースも多いのです。

抗癌剤の進歩

次の3.は分かりますか?抗癌剤の進歩は非常に目覚ましいものがあります。ここ数年は特に新しい抗癌剤も続々登場しており、現在日本で使用可能な抗癌剤は、大きく6つに分類されます。

1)代謝拮抗剤
プロドラッグとして投与され、増殖の盛んな癌細胞に多く含まれる酵素の働きを受けて活性化し、その作用として増殖を抑え込もうとする薬剤。
2)アルキル化剤
毒ガスの研究から開発された薬剤。DNAに作用する薬剤で、DNAとの間に強力で異常な結合をつくることでDNAの遺伝情報を障害し、DNAそのものを損傷することで癌細胞を死滅させる。
3)抗癌性抗生物質
従来あるいくつかの抗生物質と同様、土壌に含まれる微生物からつくられた薬剤。
4)微小管作用薬
細胞の分裂に重要な微小管の働きを止めることで癌細胞を死滅させる。一方で微小管は神経細胞の働きにも重要なため、神経障害が出ることがある。
5)その他
白金製剤:DNAと結合し、癌細胞の細胞分裂を阻害する薬剤。 トポイソメラーゼ阻害剤:DNAを合成する酵素(トポイソメラーゼ)の働きを阻害し、癌細胞の細胞分裂を阻害する。
6)分子標的治療薬
最も新しいタイプの抗癌剤。従来の抗癌剤は癌細胞とともに正常細胞も攻撃していたが、分子生物学の急速な進歩により、癌細胞だけが持つ特徴を分子レベルで捉えて標的とした薬剤。

薬剤の組み合わせ

次の4.も抗癌剤治療には重要です。癌の発生した部位や特徴により、使用できる抗癌剤は決まっています。

しかもそのパターンは1つではありません。海外だけではなく日本において行われた膨大な臨床試験結果を元に、どの薬剤を組み合わせて、どんな方法で、どれくらいの時間をかけて投与するかがある程度決まってきますが、これらをレジメンと呼び専門書が数多く出ています。

日本全国共通ではなく、医療機関や医師の考えによって少しずつ違いがありますが、自分の勤務先のマニュアルと併せて、これらのレジメン集はしっかりと読み込んでおきましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は【抗癌剤治療】の基礎の基礎について簡単に説明してみました。

例えば今から30年前であれば、癌イコール死に至る病気と一般的には考えられていたかもしれません。しかし現在は治る癌も多いのです。

抗癌剤治療は、この先さらに「よく行われる治療法」になると思いますので、機会があったらぜひ勉強してみてください。

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本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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