目次
目的
- 患者自身の足への認識、フットケアを自分で行える状況にあるのか、これまでの足の手入れ状況はどうだったかを把握し、今後のセルフケアの計画立案につなげる
観察項目
患者自身の足への認識
- フットケアの必要性の理解
- フットケアや足病変への認識、自分の疾患やリスクに対する認識
- 足への関心度
- 自分の足の状態への関心度や心配な点
これまでの足の手入れ状況
- 足の観察
- 観察の習慣の有無や頻度、足の観察を行うタイミング
- 足や爪の手入れ
- 清潔維持の方法や頻度、爪の手入れの方法や頻度
- 靴や靴下の清潔
- 靴下を取り換える(洗う)頻度、靴の手入れの頻度、靴を取り換える頻度
- 足の保護
- 素足での生活状況、足を拭くタオルやスリッパの他人との共用、生活上で足への受傷リスクの有無
サポート体制
- 家族や介護者
- セルフケアを助けてくれる人はいるか、それは誰か
患者自身の考え
- 肯定的か否定的か
- 「やりたい」「やれそう」と思うか、逆に「やりたくない」と思うか、それぞれの理由
- 不安要素
- 不安に思うことはあるか、その理由
アセスメント
患者自身の足への認識と患者自身の考え
- フットケアの必要性をどの程度理解しているかによって、今後のケアの計画、セルフケアの進め方が変わってくる
- 足への関心度、フットケアや足病変に対する知識、自分の疾患・リスクに対する認識が低い場合、ただやり方を伝えるだけでは継続できない
- 患者が興味を引く内容は何か、どのように説明すれば患者自身が納得して行えるのかを常に念頭におく
- 肯定的か否定的か、なぜそう思うのかによって、今後のフットケアやセルフケアの進め方が変わってくる
- 否定的な場合、その理由を探ることで、肯定的な気持ちに誘導する必要もある
- 不安要素がある場合、それを取り除けるような説明や、指導も必要となる
これまでの足の手入れ状況
- 足の観察について、観察ポイントやタイミングの不足している点を考える
- 足や爪の手入れが十分かどうか、方法は正しいかを把握し、不足しているポイントを考える
- 靴や靴下を交換する頻度は患者によって違うが、その患者にとってどの程度の頻度が適切なのかを考える
- 足病変の予防には足の保護が必要であることを説明し、改善点は何か、患者の生活上で可能な事かを考える
サポート体制
- セルフケアが難しい状況にある場合、家族や介護者など、日常的に患者の身の回りの世話をするキーパーソンは誰なのかを把握し、場合によってはキーパーソンも含めたフットケア計画を立案する必要がある