所沢市で大学病院に引けを取らないSCUを有する圏央所沢病院。そこで実際に働く看護師さんに迫ります。
患者さんにもっと寄り添うために、介護から医療の現場へ
室岡さんが、なぜ看護師という仕事を選んだのか、なぜ圏央所沢病院のSCUで働いているのか、そして、今働いている圏央所沢病院って、ぶっちゃけどうなの?など、いろいろお話を伺ってみましたよ!
室岡よし子さん プロフィール
- 名前: 室岡よし子
- 職種/役職 : 正看護師
- 入社年月 : 2015年4月 入社
- 座右の銘 : 不言実行
- 最近はまっていること : 割烹着を着ての家事
- 休日の過ごし方 : 庭の手入れや家の掃除など家のこと。夫とお酒を楽しむ
室岡さんが看護師という仕事を選んだ理由
要介護の方々が最期を迎える場所は病院。傍にいるのは看護師だった
前職で介護員。特別養護老人ホームで5年働いていました。
そこは同僚も要介護者さんもとてもいい人たちばかりで、介護の仕事そのものも施設も大好きだったんですが、要介護のみなさんが最期を迎える場所は病院なんですね。
大切に思う人の最期に関わりたいと思ったら医療、なかでもいちばん最期までそばにいるのは看護師なのかなと思ったんです。
介護の仕事をしているときも、この人はどういう疾患をもっていて、どういう薬を飲んでいて……というのを少し学びました。
それを知ることで、そばで生活のサポートをするときにも、その要介護者さんの求めていることや苦しさなどをもっと理解できた気がしたんですね。
また、医療者は患者さんに寄り添うときにどんな言葉を掛けるのか、そんなことも学びたかったんです。
それで本当に1年以上悩んだんですが、資格を取り直すことにしました。
年下の学生さんたちに混じって看護師学校で学び直すのは気後れした部分もありましたが、若い分みなさんすごく張り切って一生懸命やっていたので、私もエネルギーをもらえた感じでした。
実際は、社会経験を積んだことはむしろ強みになったと思います。
勉強をしていても、机上の理屈ではなくて、いま自分が学んでいることがどういう場面で活用できるか、役に立つかというのが具体的に想像ができたんですよね。
なぜSCUの仕事を選んだのか?
とっさに動ける判断力と技術とを身につけたいと思った
2007年に卒業して最初に入職したのは、大学病院の初療室でした。その後、希望して循環器のICUに移りました。
特別養護老人ホーム時代に、容態が急変した入居者さまに、看護師が懸命に心臓マッサージをしていた様子などを見て、とっさのときにあんなふうに動ける判断力と技術とを身につけたいと思ったんです。また、どのような辛い治療をして今に至るのかも理解したいと思いました。
循環器の現場にいたことで、循環器については知識がつきましたが、同時に新しい課題も見えてきました。
循環器は、脳と密接な関係があります。不整脈から脳梗塞を発症することもありますし、人工心臓の患者さんが脳出血を起こした場合に症状が重くなるケースもあります。
もっと脳の勉強もしたいなと思い、高いSCU技術を持つ当院に入りました。
初めのうちは、「きょうはドレーンの管理を見せてもらった!」「術式について教えてもらった!」と何をしていても刺激的で楽しかったんですけれども(笑)、経験が増すにつれ、命に関わる急性期の治療に携わっている責任の重さを自覚します。
緊急性の高い重症な患者さんが多いので、先生も一刻を争って治療に当たりますが、私たちICUの看護師もまた、患者さんの病態の変化に応じて、治療の手順やリスクなどを予測し、サポートする能力が求められます。
医療機器の扱いなど日々変化し、複雑化していく治療や業務も多いのですが、緊張感がある分、自分自身の成長や自信にもつながっていると思います。
圏央所沢病院のSCUはここがスゴイ!
チーム力の強さが信頼される治療の基礎になっている
日本人の死因の第4位は脳卒中です。
当院は、脳卒中センターがあり、現在はICUからさらにSCUに特化し、専門的な治療を行っています。先生もスペシャリスト揃いなので、脳関連の医療に関してはすごく勉強になります。
医者や看護師、薬剤師、リハビリ、検査技師、放射線技師、栄養科、医事課などがすべて連携し、互いにカンファレンスや相談をしながら介入をしているので、チーム力の強さが信頼される治療の基礎になっていると思います。
また、そうした中で知り得るプラスαの知識が増えていくのがうれしいです。
当SCUでは毎日、患者さんの情報共有するための「コメディカルカンファレンス」を行っています。
患者さん3に対し、常に1人の看護師がつく3:1の看護を徹底しているので、看護師として経験が浅い部分も先輩が一緒にフォローし、雰囲気よく相談にも乗ってくれるので、かなり不安解消されていると思います。
また、患者さんやご家族から見た場合、これは当SCUの自慢でもありますが、患者さんが快適に過ごせるよう常に気を配り、患者さんやご家族への配慮は欠かさないようにしています。
たとえば、ベッドの上で呼吸器がついていても洗髪をしたり手や足を清潔にしたり、まめに看護をしているので床ずれのようなこともまったくありません。
SCUだからできないケアというのをなるべく少なくしようとしています。患者さんからシャンプーの香りがすると、ご家族も喜んでくださいます。それ見ると、私たちも温かい気持ちになりますから。
圏央所沢病院では一緒に働いてくれる看護師を募集しています
忙しくてもできるサポートは惜しまない、温かい職場です
SCUといった緊急性の高い現場は、無味乾燥な殺伐としたイメージもあるのではないかと思いますが、まったくそういう雰囲気はないんです。
みんな忙しくてもできるサポートは惜しまないし、手を止めて教えてくれたりもします。
朝病院に来れば、顔を知らない同士でも、必ず「おはようございます」「お疲れさまです」と、声をかけ合う温かい職場です。
同じSCUの中だけでなく、各診療科のメディカルスタッフともとても仲がいいんです。
他院にはないアットホームさがよくて、仕事以外の相談もいろいろできるので、安心感があります。
「やる気はあるので、もっと丁寧に仕事を教えてもらいたい…」という看護師さん。
まずは病院見学からでも、お気軽にどうぞ!