排泄自立への援助

排泄自立への援助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年5月24日
最終更新日:2013年5月24日
(変更日:2013年10月24日) ※

目的

  • 排泄の自立に向けて、適切な援助を行う

必要物品・準備

  • テープ式おむつ
  • リハビリ式おむつ
  • 尿取リパッド
  • 下着
患者のADL状況を考慮し、臨機応変に適切な下着あるいはオムツを選択する

方法

  1. 本人や家族から、健康時の排尿パターンについて聞きとり、情報収集をする
  2. 尿意や便意の有無を適宜、確認する
  3. 失語などにより尿意や便意訴えられない患者の場合も、定期的なトイレ誘導を行う
    • 失禁している患者など、尿意の訴えがない場合でも、3~ 4時間間隔、あるいは健康な時の本人の排尿パターンに合わせてトイレ誘導を行う
    • 夜間に尿器やオムツなどを使用している患者の場合でも、日中は定期的にトイレ誘導をする
  4. 就寝前に尿意がなくてもトイレに誘導し、排泄を試みてもらう
  5. 患者が尿意や便意を遠慮せずに訴えられるような環境づくりや友好的な関わりを行う
  6. 下痢や便秘にならないように注意を払い、定期的に排便コントロールを行う
    • 水分摂取の促しや、腹部マツサージを定期的に施行し、適宜、下剤や整腸薬の使用を検討する
  7. 歩行訓練をしている患者の場合、歩行に集中できるようリハビリバンツの使用を試みる
    ※テープ式のおむつは下がりやすい上、トイレでは着脱しにくい
  8. 尿路感染や脱水を起こす危険性があるため、積極的に水分摂取を促す

観察項目

  • 健康時の排尿パターン
  • 失禁の量や回数
  • 尿意・便意の有無
  • 下痢・便秘の有無

アセスメント

  • 排尿障害・排便障害が生じている場合、中枢神経の障害が考えられる
  • 脳神経疾患がある患者は、神経因性膀洸などが原因で排尿コントロールがしにくくなる場合がある

注意点

  • 患者の状態に合わせて適切な介入を行う
  • ADLの変化や排泄の自立度によって、適宜オムツの種類の変更を検討する

 

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