検体検査11 糖代謝検査のポイント
検体検査11 糖代謝検査のポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月2日
最終更新日:2018年06月12日
(変更日:2013年10月15日) ※
目的
- グルコースやグリコヘモグロビンを調べ、糖尿病の診断もしくは治療効果を評価する
必要物品・準備
- 採血用シリンジ
- 検査用スピッツ(NaF入り)
※真空採血管の場合、真空採血管(スピッツ)、翼状針またはベネジュクト針など - 駆血帯
- 患者名等のラベル
- アルコール綿
- 非滅菌手袋
観察項目
血糖(グルコース、PG)
- 正常値:70~110mg/dL
- 高値の時:糖尿病、感染症、肝疾患など
- 低値の時:インスリン過剰投与、肝不全、インスリノーマ、新生児など
グリコヘモグロビン(HgA1c)
- 正常値:4.3~5.8%
- 高値の時:異常ヘモグロビン症、糖尿病など
- 低値の時:異常ヘモグロビン症、透析、溶血性疾患など
アセスメント
- 正常範囲から逸脱している数値の理由を検討する
- 検査条件などによる手違い、測定ミス、計算違いの有無についても確認する
- HgA1cはブドウ糖とヘモグロビンが合体した物であり、およそ1~2ヶ月前の平均値を表し、血糖の変化が一過性である場合は、変動は認められない
注意点
- 他の採血管で検査を行った場合は、解糖によって徐々に血糖値は低くなるため、フッ化ナトリウム(NaF)入りの採血管を使用する
- NaFは即効性が薄いため、約2時間で低値へと変動するので速やかに提出する
- 指から採血をした場合と静脈血からの採血を比較した場合、食後の血糖は指から採血をした方が高値になる
- HbAlcの値は透析患者や溶血性疾患などの場合、実際より低値となることがあるので他の血糖マーカー(グリコアルブミンなど)で判断する必要がある
低血糖(70mg/dL未満)時は生命の危険があるので、ブドウ糖などの内服・注射などで速やかな対応をすることが必要である
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう
当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!
Follow us!
ナース転職サイト おすすめ 3サイト
転職しようかな…と考えている看護師の方には、以下の転職支援サービスの利用がおすすめです。
-
看護roo!(カンゴルー)
● 累計利用者数50万人以上
● 求人数トップクラス
● 東証プライム市場上場企業
● 資格が活かせる病院以外の求人も豊富
公式サイト 口コミ・詳細 -
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
● 求人数トップクラス
● 累計利用者数は40万人突破!
● 病院求人多数
● がっつり働きたい人におすすめ
公式サイト 口コミ・詳細 -
マイナビ看護師
● CM多数!大手転職支援サービス
● 全国各地の求人をカバー
● ブランク・未経験OK求人が多い
公式サイト 口コミ・詳細
もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキング」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!
ナースハッピーライフを通じて転職支援サービスに登録いただくと、売上の一部がナースハッピーライフに還元されることがあり、看護技術の記事作成や運営費に充当することができます。応援お願いいたします。