鼻領域での画像検査
鼻領域での画像検査【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年7月3日
最終更新日:2013年7月3日
(変更日:2013年12月6日) ※
目的
概要
- 画像診断は、病変の存在を明確化し、正常と異常部分の境目を判定するだけでなく、異常箇所の分布や進展範囲を示す目的で用いられる
- 単純レントゲン:基本的な検査として用いられる
- CT、MRI:レントゲンだけでは炎症性疾患についての解明が不十分な場合、副鼻腔手術の術前評価、腫瘍の疑いがある場合に用いられる
レントゲン
- コールドウェル法:篩骨蜂巣や前頭洞の観察に適する
- メリット:被爆量が少ないだけではなく、撮影も簡便で、全体像(副鼻腔の大きさや位置など)が把握しやすい
- デメリット:頭蓋顔面骨が複雑に重複しているため、病変の箇所を詳細に特定したり、副鼻腔内に貯留液が存在する場合は粘膜の肥厚程度を判別することが難しい
MRI
- T1強調画像とT2強調画像があり、T2強調においてほとんどの副鼻腔貯留液と炎症性粘膜は高信号を示し、悪性腫瘍ではほとんどの場合、低~中等度信号が認められる
- 良性・悪性腫瘍などの鑑別が可能である
- メリット:CTと比較すると放射線被爆がなく、病変の進展や性状の描出に優れている
CT
- 鼻のCTを撮る際は、基本的に軸位断にて撮影をするが、鼻・副鼻腔の領域では冠状断CTを併用して撮影を行うと、より病変部位をイメージすることが可能になりやすい
- メリット:骨の病変を抽出することに優位であるため、腫瘍の破壊、骨浸潤や外傷を明らかにしやすい
- 手術前には、造影CTが有用である
アセスメント
- 検査の特性を理解し、必要事項の問診が確実に行えているか
- それぞれの検査に対するオリエンテーションを行っているか
注意点
MRIでは、ペースメーカー使用中、脳神経外科領域の手術後でクリップ使用中、人工内耳装着、外傷で金属が体内に残存している場合、閉所恐怖症がある患者は禁忌である
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