呼吸困難患者のケアのポイント
呼吸困難患者のケアのポイント【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年8月14日
最終更新日:2018年09月13日
(変更日:2018年11月30日) ※
目的
観察項目
アセスメント
- 呼吸困難とは、努力感や不快感を伴う呼吸運動の自覚のことをいう
- 循環器疾患がある場合は、肺うっ血が主な原因となる
- 呼吸困難の原因疾患は、呼吸器疾患の割合が約7~8割、心疾患が約1割を占めている
- 呼吸困難の重症度は呼吸器疾患の場合、ヒュージョーンズ分類、心疾患の場合はNYHA分類が用いられている
- 呼吸困難は過度の呼吸動作によって出現し、機序として以下のものが挙げられる
- 肺・胸壁・上気道に存在する機械受容器への刺激
- 低酸素症や高炭酸ガス血症によって起こる化学受容器への刺激
- 求心性ミスマッチ(呼吸筋に対しての命令と、求心性の情報の乖離)
- 努力呼吸の感覚(運動皮質から呼吸筋に向けての命令と、同時に伝達される感覚皮質への信号)
呼吸困難を生じる主な疾患
肺血管障害
呼吸器疾患
- 肺実質疾患(じん肺、急性肺炎)
- 上気道閉塞(喉頭浮腫・気道異物)
- 下気道閉塞(肺気腫、気管支喘息、気管支拡張症、慢性気管支炎)
神経筋疾患
胸壁疾患
循環器疾患
- 肺うっ血
- 左心不全
- 先天性心疾患
- 僧房弁狭窄症(MS)
心因性疾患
看護のポイント
- 呼吸困難を起こしている疾患について、既往歴や現病歴を確認する
- 呼吸困難の重症度を把握し、必要に応じたケア(状態に合わせた投薬、酸素吸入など)を検討し、医師の指示を仰ぐ
- いずれにしても呼吸困難は患者にとって辛い状態であり、場合によっては死を意識することもあるため、患者への接し方には留意する
- 患者の一番安楽な体位を維持でき様に枕などを使い工夫する
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう
当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!
Follow us!
ナース転職サイト おすすめ 3サイト
転職しようかな…と考えている看護師の方には、以下の転職支援サービスの利用がおすすめです。
-
看護roo!(カンゴルー)
● 累計利用者数50万人以上
● 求人数トップクラス
● 東証プライム市場上場企業
● 資格が活かせる病院以外の求人も豊富
公式サイト 口コミ・詳細 -
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
● 求人数トップクラス
● 累計利用者数は40万人突破!
● 病院求人多数
● がっつり働きたい人におすすめ
公式サイト 口コミ・詳細 -
マイナビ看護師
● CM多数!大手転職支援サービス
● 全国各地の求人をカバー
● ブランク・未経験OK求人が多い
公式サイト 口コミ・詳細
もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキング」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!
ナースハッピーライフを通じて転職支援サービスに登録いただくと、売上の一部がナースハッピーライフに還元されることがあり、看護技術の記事作成や運営費に充当することができます。応援お願いいたします。