清潔の援助5 装具装着中のシャワー浴
清潔の援助5 装具装着中のシャワー浴【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年9月13日
最終更新日:2018年11月26日
(変更日:2014年6月18日) ※
目的
- 身体を清潔に保つと同時に、血行・新陳代謝促進、リラクゼーション効果を与える
- 創部だけではなく、全身の皮膚の状態を観察する場として活用する
必要物品・準備
- 着替え用の衣類
- 下着
- バスタオル・タオル
- 石鹸 ・シャンプー
- シャワーチェア
- 場合により、装具用のカバーなど
方法
患者単独でシャワー浴をする場合
- 入浴の目的を患者に説明し、同意を得る
- 入浴の方法(時間帯、場所、体位など)を患者と一緒に考え、入浴の際に注意する事項や協力して欲しい事柄について説明する
特に装具装着中の場合、注意事項や危険肢位などについて十分説明し、理解を得る
- バイタルサイン・創の状態・炎症の有無・感染症・筋力などから、入浴が可能かどうか総合的に判断する
- 入浴時間を設定し、浴室の環境を整え、患者の準備した必要物品を確認する
- シャワー浴用の装具がある場合は装具を付け替える
- 創部や留置中のカテーテルがある場合は、感染防止のため防水性の素材のもので保護したり、キャップをする
- トイレを済ませたうえで浴室に案内し、ナースコールなどに適宜対応する
- 入浴後、創部やカテーテル類を確認し、水に濡れてしまったドレッシング材は適宜交換する
- カバーを外して装具の状態を確認し、シャワー浴用のものを使用していた場合は交換する
- 状況に応じ、バイタルサインを測定する
看護師が患者の介助をする場合
- 入浴の目的を患者に説明し、同意を得る
- 入浴の方法(時間帯、場所、体位など)を患者と一緒に考え、入浴の際に注意する事項や協力して欲しい事柄について説明する
特に装具装着中の場合、注意事項や危険肢位などについて十分説明し、理解を得る
- バイタルサイン・創の状態・炎症の有無・感染症・筋力などから、入浴が可能かどうか総合的に判断する
- 入浴時間を設定し、浴室の環境を整え、必要物品を確認する
- 患者に尿意があれば排泄を済ませてもらう
- 装具を除去し、入浴の介助を行う
- 手術部位や患部の状況によって外すタイミングは異なるため十分に検討してから外す
- 入浴後、創部やカテーテル類を確認し、水に濡れてしまったドレッシング材は適宜交換する
- カバーを外して装具の状態を確認し、シャワー浴用のものを使用していた場合は交換する
- 状況に応じ、バイタルサインを測定する
観察項目
- 入浴前後のバイタルサイン
- 疼痛の有無:部位・種類・強さ・体位による変動など
- 創部周辺の皮膚状態:発赤・発疹・腫脹・熱感・出血など
- 全身の皮膚の状態:発赤・発疹、皮膚の乾燥、掻痒感など
- 入浴中の訴え・表情
- 装具による皮膚トラブルの有無
アセスメント
- 入浴介助が患者に適していたか検討する
- 患者自身が転倒や脱臼に注意して入浴出来ていなかった場合は、適宜指導する
- 立ち上がりや浴槽をまたぐ動作など、本人がやりにくいと感じている動作があれば理学療法士などにも相談し、重点的に訓練する
注意点
- 装具をはずす場合には必ず医師の確認をとる
- 防水カバーは装具によって大きさが異なるので、必要な大きさか十分に検討する
- 患者が装具装着時のシャワー浴に不安がある場合、練習を行う
- 浴室は滑りやすいため、転倒には注意をする
患者単独で入浴する場合は危険肢位、荷重に関してよく説明し、理解と協力を得る
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
また、本コンテンツの情報により発生したトラブル、損害、不測の事態などについて、当社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
※コンテンツの日付け表記ついて「公開日…ページを公開した日」、「最終更新日…情報を更新した日」、「変更日…システムやデザインの変更を行った日」をそれぞれ指します。
「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう
当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!
Follow us!
ナースの転職サイト比較ランキング ベスト5
ナースハッピーライフ管理人が考える、一番おすすめの転職サイトをご紹介します。
「そろそろ転職かも・・・」とお考えのあなた、下記の転職サポートサービスを利用することをオススメいたします。
もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキングBest5」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!