それは、冬の寒い時期にギプス固定の介助についたときのこと…
骨折や術後患者のギプス固定にはスコッチキャストを使用する。
このスコッチキャストというのは、そのままではフェルトの布のような素材である。
水に浸し水分を含むと、とても柔らかくなって自在に形を変え、体にスムーズに密着させることができる。
そして水分が乾いていく過程で固まり、良肢位に固定することができる。
ギプス固定時、スコッチキャストはバケツに入った水に浸すのだが、寒い時期、冷たい水に手を入れるのは正直しんどい。
医師も大変だろうと考え、少しでも介助が楽になるように、と私は…
温かいお湯を準備した。
しかし!
スコッチキャストは温かいお湯に浸すと、すぐに固まってしまうため、水は、必ず冷水を準備しなくてはいけなかったのだった。
その結果…
医師は急いでギプス固定を行わなくてはならなくなり、二人で慌てて処置を行うことになってしまった。
気を利かせたつもりが、逆に迷惑をかけてしまうことになってしまったのだった。
ギプス固定用の水は必ず冷水を準備する…!
と肝に銘じた経験であった。
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