胃瘻は、経口摂取ができない患者や誤嚥の可能性のある患者に対し、直接胃に栄養を入れる栄養投与方法である。経鼻経管栄養に比べ、管による違和感や管の自己抜去の危険が少なく、患者にとっても苦痛が少ない処置である。
胃瘻の接続チューブは、経鼻による経管栄養用のチューブよりも太目であり、直接胃につながっているため、経鼻による経管栄養よりもチューブがつまる危険も少なく、確実に栄養を投与できるため、介助者の負担も少ない。
しかし、、、
体格が太目の患者の場合、胃瘻の接続チューブが腹部の脂肪で埋まってしまっており、うまく接続できないことがある。
また、胃や腸内にガスが溜まりやすい患者や咳嗽がある患者などでは、腹圧がかかり、経管栄養中に接続が外れてしまうことがある。
体動の多い患者や認知症の患者なども経管栄養投与中に接続が外れ、栄養剤が漏れてしまう危険が高い。
胃瘻の接続チューブと経管栄養用のチューブは接続部にテープを止めるなどして、接続が外れないようにする対策が必要である。
また、体動が激しく、制御できない患者の場合、必要に応じて身体抑制を行う場合もある。
経管栄養が漏れてしまうと、必要な栄養が取れず、患者に負担をかけてしまう。
また、経管栄養投与中に接続が外れ、栄養剤が漏れてしまうと、寝衣や寝具などが全て汚染し、全てきれいにしなくてはならず、患者のストレスにもなる。
ちなみに私は過去に一回の夜勤中に続いて接続が外れてしまったことがあり、清拭、着替え、寝具の交換を何度もしたことがあったが、患者の負担にもなり、介助者もぐったりと疲れてしまい…
接続確認は、必ずしなくては!と痛感した出来事となったのだった。
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