30分に500mlまで!
頻繁に患者のもとに訪問し、排液速度や血圧変動、気分不快などの症状に注意して、安全に処置を行いましょう。
腹腔穿刺は、肝硬変や腫瘍の悪化により、腹腔内に腹水が貯留した患者に対し行います。
この腹水が腹腔内に多量に貯留している場合、持続的に排液を行う場合があるんですね。
排液時は血圧の低下に注意が必要。
体液量が低下するため血圧が下がるとも考えられていますが、血圧低下の一番の理由は
腹腔内圧が除水により低下し、腹腔内の大きな血管の圧迫がなくなり、血行がよくなることにより、血圧が低下すること。
医師の指示をきちんと確認し、排液速度は30分500mlまでということを覚えておくことが大切です。
腹水穿刺中は針が入っており、患者は自由に動くことができません。
患者のもとを離れるときは必ずナースコールを持たせ、
頻繁に訪問し、患者の表情や血圧測定を行うことが重要!
針の向きも少しの体動によって動いてしまうことがあります。
こうして排液速度が急速に変わってしまうこともあるため、こまめに滴下を調整する必要があるんですね。
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