目次
目的
- COPD患者に対する看護計画について理解を深め、適切なケアを行う
観察項目
呼吸器症状
- 呼吸困難
- 喀痰
- 喘鳴
- 呼吸回数
- 慢性的な咳嗽
- 胸部レントゲン所見
- 酸素飽和度
- 複雑音
- 呼吸補助筋緊張の有無
低酸素血症
- 呼吸困難
- 酸素飽和度
- 動脈血液ガスデータ
高二酸化炭素血症
- 意識障害
- 呼吸回数
- 呼吸の深さ
- 頭痛
- 傾眠
- 頭呆感
- 呼吸抑制
- 発汗
- 羽ばたき振戦
- 動脈血液ガスデータ
- カプノメーター
感染兆候
- 発熱
- 痰の増加
- 咳嗽
- WBC(白血球数)
- CRP(C反応性蛋白)
- 胸部レントゲン所見
右心不全
- 全身倦怠感
- 食欲低下
- 呼吸困難
- 呼吸音
- 呼吸回数
- 心拍数
- 尿量
- 浮腫
- 頸静脈怒張
- 胸部レントゲン所見
- 心電図所見
全身炎症性
- 全身倦怠感
- 呼吸困難
- 不安
- 抑うつ
- 睡眠障害
- 不眠
- 体重減少
- 狭心発作
- 圧迫骨折
患者・家族の病状理解
- 患者および家族の言動や行動
アセスメント
- COPDは不可逆性の疾患であることが特徴であるため、現在のところ、根治治療法はまだ見つかっていない
- 長期間の安定期を送るためには、急性増悪の防止、病態の把握と症状コントロールを調整しながらセルフマネジメントしていくことが大切である
- COPDの患者の場合、肺過膨張に伴う横隔膜の平坦によって呼吸仕事量が増大し、呼吸補助筋の緊張が強くなる
- COPD患者の呼吸状態を観察するときには斜角筋や胸鎖乳突筋などの呼吸補助筋の緊張の有無を観察し、患者の呼吸努力の程度を把握することが重要である
ケア項目
気道のクリアランス
- 気道抵抗を可能な限り減らすことで呼吸が楽に出来るよう援助を行う
- 気道の正常化を図り、排痰や咳嗽に伴うエネルギー消費量を減らす
- 薬物療法
呼吸困難の緩和
- 体位の工夫
- ADLの工夫
- 呼吸リハビリテーション
- 酸素療法
- 換気補助療法
栄養管理
- 高エネルギー食を摂取し、活動の低下や体重減少を防止する
心負荷の軽減
- 水分出納バランスに気をつけしながら、安静度に応じた日常生活の援助(食事排泄、清潔)などを行う
精神的サポート
- 不安の軽減
- 疾患の受容への支援
- 自尊感情の向上・維持
- 意思決定の支援
- アドヒアランスを向上させ、セルフマネジメントが行えるようサポートする
環境調整
- 退院調整とともに支援体制を整える
患者指導項目
- 呼吸困難をやわらげる方法について説明する
- 疾患の理解が深まるような説明をする
- 禁煙指導を行う
- 薬物療法の副作用や必要性について説明する
- HOTやNPPVなど必要な治療が継続できるよう説明する
- 高エネルギー食を摂る必要があることについて説明する
- 感染予防行動の重要性について説明する
- 継続して適度な運動を行う必要性について説明する