用語解説
用語の読み
ぷりせぷたーしっぷ
用語の意味
プリセプターシップとは、多くの病院に採用されている教育制度であり、新人看護婦のOJT(現場研修)を先輩看護師が行います。
英語のPreceptor(教訓者、教師)に語源を持つプリセプター(先輩看護師)が、プリセプティ(新人看護師)を一定期間、マンツーマンで教育・指導する制度によって、新人看護師を職業人として自立させることが目的です。
通常、3~4年目の看護師がプリセプターになり、約1年間、新人看護師をプリセプティとして指導することが多いのですが、教育期間は病院によって異なります。
プリセプターは主に、プリセプティが自立した看護師に成長するための指導をしつつ、仕事上の悩みなどの相談を受け、業務で至らないところをフォローする役割があります。
プリセプターシップのメリットとして は以下の点が挙げられます。
- マンツーマンで意図的・段階的・系統的な指導が実施できるため、プリセプティの混乱が少なく仕事の理解をしやすい
- プリセプター、プリセプティ、共に成長にもつながる
- プリセプティのプレッシャーが軽減する
- 2人で患者を診るため、ミスが起こりにくい
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 通常業務以外にプリセプティの指導が増えるため、プリセプターの精神的・肉体的負担が増える
- プリセプティーとプリセプターの関係がうまくいかないことがある
- プリセプティの指導をプリセプターに任せきりになる可能性がある
最近では、プリセプターの負担の軽くし、指導の偏りをなくすために、病院内でチームを作って、複数人がプリセプターの役割をすることもあります。