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DPC(診断群分類包括評価)

DPC(診断群分類包括評価)【いまさら聞けない看護用語・略語】
公開日:2012年9月17日
最終更新日:2012年9月17日
(変更日:2013年10月29日) ※

用語解説

用語の読み

でぃー・ぴぃー・しー

用語の意味

DPCは「Diagnosis Procedure Combination」の略で、「診断群分類」という意味を持つ言葉です。DPCが導入される以前(平成14年まで)は、ある人が怪我や病気で医療機関に入院・治療を受けた場合に完全出来高制の方式で料金が計算されてきました。

例えば虫垂炎(盲腸)で入院し手術を受ける場合、初診料・入院日数に応じた入院費・手術費・材料費・検査費・薬剤費など、施行された全ての医療行為ごとに点数が加算され、この合計点数がそのまま病院の収益である診療報酬として支払われていました。しかし、この方法による計算方式により我が国の医療費が増大し続け、国費や保険システムを圧迫しているという事実の他、医療従事者のコスト意識の低さによる衛生材料の無駄遣いが問題視されていました。また、同じ病名・症状で手術を受ける患者でも医療機関によって入院日数が変わることや、必要度が低い薬剤が過剰に投薬される可能性があるという問題も存在していました。

これらの問題の解決策として打ち出された制度がDPCです。DPCは、厚労省によって取り決められた診断群分類に基づいて診断・検査・治療ならびに医療費を計算し、それによって病院の収益である診療報酬を決定するというものです。つまり従来の出来高制の支払い方式とは違って、DPCでは一日当たりの点数があらかじめ決められてしまうため、ほとんどの医療行為は定額となります。そのため病院側のコスト意識が低いと(物品の無駄遣いや合併症の予防を怠ったことによる入院の長期化など)、直接病院の経営状態の悪化に繋がります。もちろんDPCはそれぞれの医療機関のコスト意識に働きかけるだけではなく、医療の標準化・高品質化を目指す目的も持ち合わせています。厚労省は国民が質の良い医療を、どこの病院でも同じ価格で受けられるようにするためにこれを推進し、今ではDPC対象病院は1000病院(DPC対象病院とDPC準病院の合計)を超えています。

ただし、一部の検査・処置(内視鏡検査・診断穿刺・検体採取・病理診断・人工透析・手術手技・輸血・麻酔手技など)などにおいては出来高制で算定されます。また自費診療を受ける患者、治験参加者、外来診療のみの患者、労災・公災保険を使用する患者、自賠責保険を使用する患者などにはDPCは適応とはなりません

看護師・椿(つばき)の一言コメント

看護師・椿(つばき)

DPCは入院1日当たりの定額支払い制度で、医療費の支払いの際に使用される評価方法です。
これは2003年より特定機能病院で導入されました。

現在(2012年度)要件は一般病棟基本料7対1・10対1入院基本料に係る届け出がある事・診療録管理体制加算に罹る届け出がある事・標準レセプト電算処理マスターのデータの提出・厚生労働省が実施する調査に参加している事・調査機関が1カ月あたり0.875以上ある事・コーディングに関する委員会の設置がなされていること等

診療報酬の額は診断群分類毎の1日当たりの点数×医療機関別係数掛ける入院日数×10円とされています。

そもそも医療費の定額支払い制度は患者が何の疾患なのかにより診療報酬が決まるという物です。
これまであった出来高支払い制度(医療行為をしただけ請求出来る)とは正反対の制度でこれは患者への利益が最も高く、この制度により医療費の削減になると言われています。
病院側のメリットとしては儲けの少なかった急性期病院等の経営的安定が図れます。

しかし、医療行為が少ないほど利益となる傾向とななってしまいますからね…医療機関の誠実度が見て取れることになるでしょう。
まぁどんな制度にもメリット・デメリットはありますからちゃんとした病院を選びましょうね!!って話ですかね。

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