フットケアの実際 認知症高齢者

フットケアの実際 認知症高齢者【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • 認知症患者の場合、指導内容などを記憶に留めてもらうことが困難なケースが多いため、患者ごとの理解・判断力を把握することが先決となる
  • その上で、セルフケアに繋げる方法をアセスメントする

方法

認知機能の把握

  • 記憶障害・判断能力の障害・見当識障害・空間認知能力の障害など、さまざまな認知機能の障害レベル

その他の病状の把握

  • 認知症以外の疾患や病状、既往歴、服用している薬剤や服用状況

全身状態の把握

  • 全身の栄養状態、水分出納のバランスの把握
  • 感覚器の能力や下肢の筋力の低下のレベルの把握

活動と休息のバランスの把握

  • 1日の生活リズムや問題行動を起こしがちな時間帯の把握
  • 休息の取り方や、疲労がたまりやすい時間帯の把握
  • 転倒のリスク ・浮腫や足・爪の変形、歩行時の足のもつれの有無、座った時の足の交差の有無などの把握
  • 全身の皮膚状態から、打撲や擦過傷のあとがないかを把握

アセスメント

認知機能の把握

  • 自分で身の回りのことが出来るレベルであるか、誰かが常に見守っていないと生活できない場合なのか、これによりセルフケアの可否や指導内容が変わる
  • 一見しっかりしているように見えても、机やドアにぶつかるような場合は、空間認知能力が低下していると考える

その他の病状の把握

  • 足病変を起こしやすい合併症や既往歴(下肢の血流障害、糖尿病など)、これまでに飲んでいた薬物など、複数科を受診していることが考えられる
  • それぞれで薬物を処方されている場合、相乗的な効果などもあわせて考える
  • 認知機能の低下があれば、きちんと服用出来ているかも問題となる

全身状態の把握

  • 特に在宅で生活している場合、栄養状態や水分出納状態が乱れていることが考えられる
  • 入院(あるいは入所)中で、病院や施設で決まった食事を出されている場合でも、血液データによる確認が必要な場合もある
  • 視力低下がある場合や、下肢の筋力が低下している場合は、転倒リスクが高く、足のトラブルの原因となる

活動と休息のバランスを把握する

  • 特にアルツハイマー型認知症の場合、環境の変化への順応がしにくいという特徴がある
  • 昼夜逆転していなくても夕方には疲労が蓄積し、せん妄や徘徊、攻撃的行動などを起こす場合がある
  • 小さなきっかけで足を傷つけることもあるため、本人の生活パターンとともに、問題行動を起こしがちな時間帯などもアセスメントのポイントとなる

転倒のリスク

  • 浮腫や足・爪の変形がある場合、転倒のリスクが高くなる
  • 座った時に自然に足が重なるような場合、歩行時に足がもつれる原因となり、転倒リスクが高くなる
  • 打撲や擦過傷のあとがある場合、比較的最近、転倒したことが考えられるが、本人の自覚がない場合もある
  • 認知症の高齢患者の場合、日常生活で清潔が保てるか、栄養状態や水分出納管理ができるか、転倒や打撲の危険はないか、など生活状況の把握も重要
  • 認知機能が低下している場合、家族や訪問介護・訪問看護との連携も必要
  • 患者の状態に合わせて、精神・神経内科、整形外科、皮膚科といった専門医や、栄養士、理学療法士など多くの専門家との連携も必要
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
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