心臓カテーテル検査の介助
心臓カテーテル検査の介助【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年3月12日
最終更新日:2018年09月11日
(変更日:2018年11月30日) ※
目的
心臓に対する血行動態や心機能の評価を行う
必要物品・準備
- 消毒セット、滅菌ドレープ、注射器、針、ガーゼなど自施設で必要となる物品を準備する
※キット化されている場合にはキットを用意する - 心臓カテーテル
- 右心の場合:スワンガンツカテーテル
- 左心の場合:ピッグテールカテーテル
- ドレッシング材
- 圧迫固定用枕など
方法
- 入室後、血圧計、心電図モニター、SaO2モニターなどを装着する
- 穿刺部を消毒し、全身に滅菌ドレープをかける
- 局所麻酔を行い、シースを挿入する
- 各検査指標の値を測定する
- 右心の場合:右房圧[RAP](=中心静脈圧[CVP])、右室圧[RVP]、肺動脈楔入圧[PAWP](=左房圧[LAP])、肺動脈圧[PAP]を測定する
- 左心の場合:大動脈圧[AP]、左室圧[LVP]を測定する
- 検査終了後、シースおよびカテーテルを抜去する
- 挿入部をドレッシングし、圧迫固定する
観察項目
- シースの挿入部位、サイズ
- 各検査指標の値
- 検査中のバイタルサイン
- 胸部症状の有無
- 点滴の内容と流量
アセスメント
- シャントや圧較差の有無の判定、心拍出量の算出なども行う
- カテーテル挿入時、カテーテル先の移動時など、胸部症状を訴えることがあるため、その内容や程度を記録し、医師へ報告する
- バイタルサインの急激な変動に留意する
注意点
- 基本的には覚醒下で行うため、医療スタッフの言動にも注意する
- 緊急時、病変によってはカテーテル検査と合せて心臓カテーテル治療(PCI)などを行う場合もある
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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