経口酸素吸入
経口酸素吸入【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年4月3日
最終更新日:2018年05月30日
(変更日:2013年10月23日) ※
目的
- 経口から高濃度の酸素を投与し、身体の組織に十分な酸素を送る
- 低酸素血症の症状軽減
- 心肺への負荷を軽減
必要物品・準備
- 単純フェイスマスク、リザーバーバッグ付きマスク、ベンチュリーマスクなど
- 流量計
- インスピロンネブライザーもしくは酸素ボンベ
- 蛇管
- 滅菌蒸留水または精製水
- サーチュレーションモニター(必要時)
方法
- 酸素供給源と接続方法の確認をする
- 患者に適したマスクを装着し、顔面に密着させる
- 必要時、サーチュレーションモニターをチェックする
観察項目
- バイタルサイン
- 呼吸状態
- チアノーゼの有無(口唇・爪・皮膚)
- 装着部の褥瘡の有無
アセスメント
- 高CO2血症の場合
- CO2ナルコーシスの兆候は見られないか
- 呼吸抑制の後、意識障害が出現する可能性がある
- むやみに酸素流量濃度を上げないようにする
注意点
- 顔面の褥瘡発生防止のため、マスクと顔面の接触部分は1～2時間程度を目安に圧迫を解除する
- マスクのゴムで圧迫しすぎないよう、ガーゼ保護も検討する
- 投与回路内に水滴が貯留しないよう、定期的に水抜きをする
- 引火の可能性があるものは絶対にそばに置かないようにし、環境整備を行う
本コンテンツの情報は看護師監修のもと、看護師の調査、知見、ページ公開時の情報などに基づき記述されたものですが、正確性や安全性を保証するものでもありません。
実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
新型コロナウィルス感染症（COVID-19）に関しては本記載内容とは対応が異なりますので、必ず各病院ごとに作成されている感染症ガイドラインに従ってください。
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