いまさら聞けない看護技術

あした仕事でドジしないようにしっかり復習しましょう。
現在、796トピック公開中! ⇒「看護技術」の一覧を見る

イレウス管の挿入

イレウス管の挿入【いまさら聞けない看護技術】

目的

  • イレウス管挿入の必要物品と実際の流れ、ケアのポイントについて理解し、ケアを行う
    • イレウス管の目的:腸閉塞(単純性イレウス、麻痺性イレウス)の患者に対して腸管内の減圧をすることである

必要物品・準備

必要物品

  • イレウス管
  • 排液バッグ
  • ガイドワイヤー
  • 潤滑剤
  • アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン(経口・経腸用)
  • カテーテルチップ型シリンジ(50ml)
  • シリンジ(10ml)
  • 滅菌蒸留水(20ml)
  • 固定用テープ、安全ピン
  • 処置用シーツ
  • 検査着
  • ディスポーザブル手袋、マスク
  • バスタオル
  • ガーグルベースン
アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン(経口・経腸用)
イレウス管がうまく進行できず、腸管の走行を調べる際にイレウス管の側管より注入する造影剤のこと

準備

  1. 患者に処置の目的・方法・注意点について説明し同意を得て、患者の準備を整える
    • 医師からの処置に関する説明内容を確認し、具体的な方法・注意点について説明する
      ※患者が安心して処置をうけられるよう援助する
      ※必要時、患者・家族の同意書の確認も行う
    • ボタン・金属のない寝衣に着替える
      ※X線透視下で行うため
    • 吐物による汚染を防ぐため顔の下に処置用シーツを敷く
    • 環境調整をする
      ※嘔吐に備えガーグルベースンを置く、患者にバスタオルを掛けるなど
  2. 実施者・介助者の装備を整え、必要物品を渡しやすいよう準備・配置しておく
    • 処置の前後での手洗い・うがいをする
    • X線プロテクターを着用する
    • ディスポーザブルの手袋・マスクを着用する
      ※体液の飛沫による感染予防のため
    • 処置台などを準備し、必要物品をすぐに医師に手渡しできるように配置しておく
    • イレウス管のバルーン固定水として、シリンジ(10ml)に滅菌蒸留水(20ml)の必要量を吸っておく

方法

  1. イレウス管挿入の介助を行う
    • 患者の体位をセミファウラー位する
      ※幽門輪付近でカテーテルが挿入しにくい場合は側臥位を取ることがある
    • 医師がカテーテルの先端を持ち、潤滑剤を付けて鼻腔より挿入する
    • 看護師がカテーテル末端を持ち、医師に合わせてカテーテルを進める
    • 医師の指示に合わせてガイドワイヤーを挿入する
      ※幽門輪は、カテーテルにある程度の硬度がないと通過できないため
    • 患者に処置の進行状況や症状の確認など、その都度声掛けしながら進める
    挿入時の合併症としては、鼻腔損傷による鼻出血や吐物の誤嚥性肺炎などがある
  2. イレウス管留置後、滅菌精製水でバルーンを拡張させる
    • 生理食塩水は使用せず、必ず滅菌精製水(蒸留水)を使用する
      ※バルーン内にナトリウムが付着し、バルーンを虚脱できなくなるため
  3. イレウス管の位置を確認する
    • バルーンの拡張・屈曲の有無、胃内でのカテーテルのたるみの程度などを、X線検査にて確認する
      • イレウス管は、腸蠕動に乗って徐々に閉塞部、肛門方向へ進むため、胃内にたるみをもたせ留置する場合が多い
  4. 医師に確認し、必要に応じてイレウス管を固定する
    • イレウス管はカテーテル自体が長く、重さがあり、重みで抜けやすい
      ※一方弁・吸引用コネクター・サンプル用ルアーコネクターの3枝に分かれているため
    • 胃内にたるみを持たせている場合:鼻・頬・耳介または寝衣の3か所で固定する
    • 胃内にたるみを持たせていない場合:腸蠕動運動によりカテーテルを進める必要があり、頬でたるみを持たせて固定する

ireusukan_sounyu

観察項目

  • イレウスの種類と固定位置
  • イレウスに伴う症状の有無(腹痛、嘔気・嘔吐、腹部膨満感、腸蠕動運動の有無)
  • 処置中の患者の表情、訴え
  • 処置中・終了後の鼻出血の有無や呼吸状態の確認、必要に応じてバイタルサイン測定
  • イレウス管からの排液(色、量と性状、臭気、脱気など)
  • X線検査結果

アセスメント

  • 患者へ処置の目的・方法・注意点などの確認を行い、不安の緩和に努めたか
  • 処置がスムーズに進むよう、物品の配置や介助方法は適切であったか
  • イレウス管挿入後、挿入位置の確認、必要に応じたカテーテルの確実な固定が行えたか

注意点

  • カテーテルが胃内にたるみをもたせているか否かにより、固定方法が異なるため、必ず医師に確認する
  • 事故・自己抜去のリスクが高いため、巡回時に固定の確認をし、患者に対しても抜けてきた場合はすぐに知らせるよう説明し、理解と協力を得る

 

「いまさら聞けない看護技術」の最新情報をチェックしよう

当サイトは、「あした仕事で使う知識を学べる」ナース専用のハウツーサイトです。
Facebook または Twitter で最新情報をチェックして、職場の同僚と差をつけよう!

公式Twitterアカウント

仕事がうまくいかないナースのあなたへ

思い切って転職してみませんか?

転職をより有利にすすめるための方法や、自分にあった転職サイトの選び方などを、元・看護師、ツバキの過去の経験をもとにまとめています。

あなたの悩み、ツバキに相談してみませんか?

元・看護師として、たくさんの悩み相談や転職相談にのってきた経験をもとに、あなたの立場に立ったアドバイスを一生懸命お答えします。

ナースの転職サイト比較ランキング ベスト5

ナースハッピーライフ管理人が考える、一番おすすめの転職サイトをご紹介します。
「そろそろ転職かも・・・」とお考えのあなた、下記の転職サポートサービスを利用することをオススメいたします。

看護roo!(カンゴルー)
関東・関西・東海エリア専門
詳細はコチラ
ナースフル
転職支援実績No.1のリクルートグループ
詳細はコチラ
マイナビ看護師
全国の求人ならこちらもオススメ
詳細はコチラ
4位 看護のお仕事 詳細はコチラ
5位 ナース人材バンク 詳細はコチラ

もっと詳しく知りたい方は、「ナースの転職サイト比較ランキングBest5」をご覧になり、自分にあった転職サイトを探してみてください!