てんちゃんさん (女性) からのお悩み
はじめまして。私は主任になり3年経ちました。
主任の役割は多岐に渡り、正直役割を果たせているとは言えない状況です。常に仕事に追われている感じもして、心が休まらない感じです。
「主任としての役割を果たさなくては!」と自分自身でプレッシャーをかけているということもあるかもしれません。
自己評価が低いのは自覚していますが、どうしても成長できているとは評価できなくて…自信がないまま、不全感を抱いたまま、仕事を続けるのは精神的に大変辛さを感じています。
1年越えられたら、また1年頑張ろうかと決めて頑張っています。
でも役割に振り回されているのならば、いっそ役割から開放されて仕事をするのも考え方の一つかなと思っています。それは逃げなのか?自分の気持ちが整理できません。
愚痴になってしまいました。すみません…
椿(ツバキ)からの回答
師長や信頼できる同僚にその思いを少し話してみませんか
てんちゃんさん、こんにちは、椿です。
回答が遅くなり、申し訳ありませんでした。
てんちゃんさんのお悩みを拝見する限り、私個人的には「もっと胸を張って生きてほしい」と感じます。
最初から自分の立場に自信のある人はいません
てんちゃんさんが主任さんに昇格(?)したいきさつは分かりませんが、ただ単に経験年数がそれなりに長くなったから、だけではないと思いますよ。
病棟内での主任が何人いるのか(2人主任体制ありますし)、具体的に主任に任される仕事がどのような事なのかは分かりませんが、多岐に渡るとのことですので日常業務である「患者さんへの看護ケア」以外の仕事も多いのでしょうね。
とっても大変なお仕事をされているのだろうな、と想像します。
しかし主任になって3年経過しているとのことですので、やはりそれなりにきちんと仕事をこなせているのではないでしょうか。
どうしても「主任としての役割を果たさなくては」というプレッシャーは感じてしまうと思いますが、ココロが疲れた、とっても重荷に感じている、という時には、誰かにその思いを伝えて良いと思いますよ。
まずは師長かな?その時はきちんと、いつからそう感じているのか、どの辺り(仕事の内容)でそう感じるのか、この辺を整理して、てんちゃんさんの自分の言葉で伝えてみてください。
いきなり師長に話がしにくいのであれば、てんちゃんさんが信用できる、同僚や部下でも良いです。
まずはてんちゃんさんの仕事の実情が分かる誰かに、その思いをぶつけてみましょうよ。
誰だって、自分の立場に最初っから自信のある人なんて、いませんよ。
もし自信満々で人の上に立ちたがるような人は、実際にその立場になればやはり大きなプレッシャーを抱えて生きることになりますし、実績を残せなければ消えていくのはあっという間です。
周りが認めているのならば、出来ることから少しずつしていけばいい
私の経験上、こんな人がいました。
その人は自分にモノスゴク自信があり(その自信がどこから来るのかは全く不明)、自分よりも10歳以上年上にも食って掛かり、早くから希望して役職に着きました。
しかしハタから見れば「とても早い出世」に見えますが、何といっても若輩者ですから上手く立ち回ることができず、自分より年上の部下への風当たりが強くなり……そんな態度でいれば上手くいくことも失敗します。
彼(男性です)はわずか2年で「探さないで下さい」という書置きとともに失踪(いや、今では行方も分かっていますけどね)。
今では会社勤めをすることが怖くなり、自営業で細々生きています。
そんな彼の最近の言葉が「役職や仕事は身の丈に合ったものが自然に付いてくる、自己評価は二の次、足りないと思えば努力する」というものです。
彼の言葉を借りると、てんちゃんさんに巡ってきた「主任」という立場は、やはりてんちゃんさんの仕事ぶりや人柄に見合っている、と周りが判断した結果なのではないでしょうか。
てんちゃんさんは自己評価が低いことを認めておられますが、それはやはり二の次。周りが認めているものならば、その仕事を果たすべく、自分の出来ることから少しずつモノにしていけば良いのだと思いますよ。
人は人生のうちで何度か「挫折」を味わいます。それが早いか遅いかだけです。
例えば受験戦争(って言葉はキライですけど)で一度挫折を味わった人は、まだ大人になる前にそこからの這い上がり方を学びますし、周りの大人も助けてくれますので、大きな勉強をすることができます。
逆に大人になってから初めて挫折を味わう人は、「自分の人生はこんなはずじゃなかった」という思いが先に立ってしまうので、なかなか這いあがることができません。
前述の彼は明らかに後者だったので、失踪から今の立場に落ち着くまで5年かかりました。
でも、てんちゃんさんの場合、「どうしよう、やっていけるかな、自分で本当に良いのかな」と考えながらもう3年間も頑張ってこれたのです。
ここから先は「みんなが認めてくれたのだから、自分の出来ることを精いっぱいやるだけ」と考え、まずは自分に与えられた仕事を1つずつ、確実にこなしていければ良いのだと思いますよ。
プレッシャーに負けそうになることもあるかもしれません。そんな時には「私だって人間。疲れる時もあるさ。」と考え、少しだけ「主任」をお休みして、「看護師 てんちゃん」に戻っても良いと思います。
まずは自分の思いを周りの誰かにぶつけてみましょう
そのための下準備として、プレッシャーに負けそうになっている今の状況を、師長や信用できる同僚などに、少し話してみませんか?
もしかしたら周りの人たちにはてんちゃんさんのそんな気持ちは、伝わっていないのかもしれません。
でも「私だって人間。疲れる時もあるさ。」これは誰でも納得できることだと思いますよ。
その上で、周りの人がまだ応援してくれるのであれば、それはやはりてんちゃんさんに対する周りの「評価」だと思います。そこは胸を張っても良いところなのではないでしょうか。
主任さんとはいえ患者さんからみれば一看護師です。
辛そうな顔、苦しい顔は見せたくありませんよね。
まずは自分の思いを周りの誰かにぶつけること、それから少し休むこと。
これをクリアすれば、きっと今までとは違う自分が、見えてくると思いますよ。