みほさん (女性) からのお悩み

はじめまして。以前から悩んでいるN先輩について相談させていただきます。お願いします。6年目のN先輩についてです。
先日N先輩がリーダーで、一緒に夜勤でした。私が受け持った患者は、尿量の指示があり「尿量>○○ml/12h 負荷施行」という指示がありました。日勤終了時と夜勤帯も、指示にかからない○○の数字ピッタリの尿量でした。夜勤で私がN先輩に、尿量の指示は○○mlピッタリだったので負荷対象ではない事を報告すると、「○○の数字も含まれるから負荷して」と言われ、同時に日勤終了時も○○mlで尿量指示にかかりがあるのに、なぜ負荷を施行しなかったの?日勤者A子に何故確認しなかったの?とN先輩に注意され、怒られました。私はN先輩が>と≧を勘違いされてると思ったのですが、「指示にかかるから・・」と何度も言われました。翌朝、日勤勤務者だったA子が出勤。N先輩はA子に「○○mlだったのに負荷しなかったの?『>』の記号って小学校で習わなかった?見方わからない?」と注意していました。
しかし、やはり間違っていたのはN先輩であり、別の先輩に>○○mlは負荷対象ではないと言われました。そのことをN先輩に報告すると、「え?私あのとき何て言ったか覚えてないんだけど・・○○mlは指示にかかりあるから負荷してって言ったっけ?!尿少ないから負荷してっていう言い方じゃなかった?」と自分が言っていたことをしらばっくれ、供述を変えてきました。N先輩の同僚や師長の前でもN先輩は「私そんな言い方した覚えないんだけど・・」と、自分を守る言い方をしていたようです。
私に>って○○mlも含まれるよ!日勤者にも何で負荷しなかったのか確認しなかったの?と色々言われ、更には翌朝A子に「『>』の記号、学校で習わなかった?」とまで色々場面で私やA子に注意をしていたのに、よくも私なんて言ったか覚えてないと、しらばっくれられる神経が信じられませんでした。
このN先輩は、今回に限らず、私のことが気に入らないというのは態度によく表れており、あからさまに当たりが強い事も今まで何度もありました。N先輩と勤務交代した時も、自分は物品の準備に不備があってもそのままでスルーで、私が出来てないと「ちゃんと見てる?」とわざと他の人がいる前で恥をかかせるように注意してきたりします。
主任や師長にはウケがいい為、今までも理不尽な言い方をされた度に、何度か上の先輩に相談しようとも思いましたが、きっと上司や先輩方は信頼関係の長いN先輩の肩を持ち、下っぱの新人の私のことの方は信用してもらえないだろうな・・と思って、未だ相談出来ません。N先輩のような、言ってる事を変える、しらばっくれる先輩はどうすればいいでしょうか?
長文失礼しました。お願いします。
椿(ツバキ)からの回答
先輩への対策よりも、自分の足元をしっかり固めることが先決かもしれません

みほさん、こんにちは、椿です。
回答が遅くなり、申し訳ありませんでした。
新年度になってしまいましたので、どちらかが異動していれば、もしかするとすでにN先輩とは別の部署になっていたりするかもしれませんね。
しかし、こういった「後輩からするとちょっと困った輩(やから)」はどこの世界にも1人はいます。
今回は、こういった「どこの世界にも1人はいる困った輩」との付き合い方を考えてみたいと思います。
まず第一に、みほさんとN先輩の”どちらが正しいか”を見てみましょう。
「尿量>○○ml/12h 負荷施行」
こういった指示の仕方に従ったことは、私自身はあまり経験が無いのですが(私自身の経験が手術室&外来勤務なので、病棟での指示は、カルテ上で見かけたことは有っても、その指示に従って行動したことがあまり無いのです)、これをあくまで算数の問題として捉えると
「尿量が12時間あたり○○mlよりも多ければ、負荷を施行する」と読み取れます。
つまり、ちょうど○○mlだった場合は、負荷を施行する対象には含まれない、ということになりますので、最初のN先輩の「○○の数字も含まれるから負荷して」は間違っています。
みほさん、A子さん、別の先輩が正しい。
しかし問題はここからですね。
N先輩のように自分の身を守ろうとする言い方をする人は、本当にウザイです。しかもそういうことは、自分より目上には絶対言わない。
自分より格下だと思っている人にだけ、訳の分からない突っ込みをすることだけが生きがいなんでしょうね。
でもこのN先輩、第三者の目から見るととてもカワイソウな人だと思います。
みほさんは「今回に限らず、私のことが気に入らないというのは態度によく表れており、あからさまに当たりが強い事も今まで何度もありました」と仰っていますが、それは多分、みほさんだけにその態度な訳でもありませんよね。
恐らく、A子さんへも同じなのではないでしょうか。
また「N先輩と勤務交代した時も、自分は物品の準備に不備があってもそのままでスルーで、私が出来てないと「ちゃんと見てる?」とわざと他の人がいる前で恥をかかせるように注意してきたりします。」とありますが、よーく見ていれば、これもみほさんだけではなく、他の人も気付いていると思いますよ。
こういう、自分よりも格下(と認める)人にだけキツイ当たり方をして、上には自分の身を守るようなことだけを言う人は、どこの世界にも1人はいます。
実際、私が以前お世話になっていた一般企業でも、いましたこういう上司。
まさに”部下の手柄は俺のもの、俺の手柄は俺のもの。部下の失敗は部下のもの、俺の失敗も部下のもの”です。
そこで私や同僚が取った行動は…「極秘に証拠集め&もっと上に訴える」です。
その上司が自分達や顧客に対して言ったこと、行動したことを全て”こっそり”と書きとめ、いざという時のために備えて起きました。
色々あって私自身がその企業を去る直前に、その上司の直属の上司を通り越し、会社全体の人事担当へ密告、同僚も会社を去る時に同じことをしたため、会社全体として「アイツはもしかして自分達の知っているのとは違うのかもしれない」と考え始めたようで、その上司と関係のあった社員全員に極秘に聞き取り調査をした結果、その上司はまもなく、子会社へ「出向」という名の左遷になりました。
これをみほさんの立場に置き換えてみましょう。
おそらくN先輩は、同じ部署の師長や自分よりも先輩の看護師には上手く取り入っていると思われますので、まずは「格下から見たN先輩の困った事例」を集めます。
具体的には「いつ、どこで、どのようなシチュエーションで、N先輩がどんな言動をしたので、どうなったのか」を、書き留めておきます。これは絶対にN先輩にバレてはいけません。
しかし1人では多勢に無勢なので、みほさんの同僚や後輩など、N先輩が同じような態度を取っていて、それに困っている、みほさんが信用できる同志を探します。多いほど良いかな。
その上で「困った事例」がある程度たまってきたら、みほさんが信用できる、自分の部署の師長よりも上の人(総師長とか、事務長とか、部長クラスの医師とかかな?)に相談しましょう。
なぜ自分の師長に相談しなかったかを聞かれたら、N先輩の普段の言動から、師長が自分たちの話を信用してくれるかが分からなかったから、と伝えれば良いのです。
もしみほさんがこの先もその病院で働きたいなら、何か上手い解決策が見えてくると思います。どちらかが異動するかもしれませんけどね。
ただし、これは賭けです。
私はすでにとっくの昔にその企業を辞めていましたし、人事担当者にぶちまけたのは辞めることが決まってからでしたので、私自身への風当たりは何も変わりませんでした。
そこでもう1つの策として考えられるのは「放置」です。
N先輩のみほさんへの態度も変わらないでしょうし、自分の身を守るよう言動も変わらないでしょう。
でもね、こういったことがあまりに続くようであれば、それはやっぱりN先輩よりも上の人も、いつかは気付くと思いますよ。
大事なのは”自分が正しいと思うことははっきりと主張する”ことです。それもみんなの前でね。
勤務の都合上、難しいこともあるとは思いますが、なるべく2人っきりにはならず、みんなの前で恥をかかせるようなスキを見せないこと。みほさんが「デキていない」時にちくちく嫌味を言われるのであれば「デキていない」状態を見せないことです。
これが一番重要なのではないかな。
それからN先輩の揚げ足をとらないこと。
これはN先輩による自分自身の防御を手助けすることに繋がります。みほさんのお悩みにある「そのことをN先輩に報告すると…」の部分です。
ここは「放置」しておきましょう。
みほさんは「自分たちが正しかった」ことだけを、第三者に対して証明しておけば良いのだと思います。
こういったN先輩のような人が自分の周りにいると「困った!」ことになりますが、いずれはどちらかが異動するなりして、関係を切ることができます。
まずは、みほさん自身が自分の足元をしっかりと固めることの方が、先決なのではないでしょうか。
たった1人の困った先輩のことは放置し、自分の看護技術を磨いて、同僚や医師、患者さんからも尊敬されるような立派な看護師になれるよう、頑張ってみてください。
その方が、よっぽど健全だと思いますよ。