抹茶ミルクさん (女性) からのお悩み
今は、地方の総合病院で循環器科に勤務しています。
25歳です。
本当は最初の就職で東京に行きたかったのですが、色々と事情もあり、地元の病院に就職しました。今年結婚の予定なのですが結婚相手が東京に転勤になりましたので私も最初から行きたかった東京の病院に転職しようと活動中です。
東京の病院がこちら(地方)で行う説明会にも行きました。
色々と待遇面や勤務体制についての話を聞きましたが、実際に面接になった場合、聞いておいた方がよいことはありますか?
とにかくすぐにでも転職して東京へ行きたいです。
椿(ツバキ)からの回答
可能な限り、ライフスタイルに合うか確認した方がよいでしょう
抹茶ミルクさん、こんにちは。椿です。
まずは今年ご結婚とのこと、おめでとうございます。
婚約者?の方が東京に行ってしまった、元々自分も東京に就職したかった、ということですので、すぐにでも東京の病院に転職して、転居もしたいですよね。
どれだけ自分に合っているか、見極めること
今回は、「転職する時に面接などで聞いておいた方がよいこと」についてのお悩みですが、抹茶ミルクさんは今の病院で3年目?4年目?くらいでしょうか。
これから転職しても数年はそこで働くことになると思いますので、失敗しない転職をしたいですよね。
抹茶ミルクさんの希望する病院の規模などがわかりませんが、都内であればかなりの数の求人があると思いますので、あとはどれだけ自分に合っているか、というあたりを見極める必要があるのだと思います。
基本的に、病院が行う説明会などでは、その病院の良いところがクローズアップされていると思います。高待遇、アットホームな雰囲気、スタッフの仲が良い、立派な看護師寮がある、などなどです。
これらももちろん嘘ではありません。その病院では、看護師を集めるために色々な努力をされていると思いますので、そこは素直に自分に必要かどうかを考えれば良いと思います。
では、抹茶ミルクさん側が、ぜひ聞いておくべきポイントをいくつか挙げてみますね。
1.早番、遅番があるか、あるとすればその時間帯と、シフトが回ってくる頻度
これは、じつは求人情報にはほぼ載らない内容です。求人情報には、あくまで通常の勤務時間帯(8:30~17:30など)が載っています。もし、1ヶ月のシフト上で日勤が10日でも、そのうち8日間が早番や遅番、ということでは募集要項とかなり違いが出ることになります。
この辺は可能な限り確認しておくと良いと思います。
2.夜勤の回数は平均どれくらいか
最近では、夜勤は2交代のところと3交代のところがあります。また同じ病院の中でも、24時間体制での看護が必要となるような勤務場所(ICUやCCUやNICUなど)だけが3交代となるところもあります。
シフトの回数も多い・少ないがありますので、この辺も可能なかぎり確認しておくと良さそうですね。
それから、転職の面接等ではあまり出ない話かもしれませんが、抹茶ミルクさんはもうすぐご結婚ですし、先のことも可能な範囲で確認しておいた方がよいかもしれません。
実は、1.や2.もこれからのことには関係があるのです。
3.この先、妊娠・出産となった時にどれくらい休めるか(育児休暇)
ある程度大きな一般企業であれば、産休・育休は制度が整っていることもあります。ましてや病院で働く看護師は圧倒的に女性の方が多いので、やはり産休・育休については充実していると思います。
実際に規定上はどれくらいまで育児休暇がとれるのか、という点もぜひ確認しておきたいところです。
4.保育所など、早めの復職のために子どもを預ける方法があるか
抹茶ミルクさんがこれからお住まいになるエリアにもよりますが、東京都はどこも保育園激戦区です。子供が生まれても保育園に入れないから復職できない・・・という例はものすごくたくさんあります。
しかしある程度の病院であれば、院内に保育室があるところが多いので、その辺を確認できると良いでしょう。
これから長く勤めたい、という気持ちがあれば、この辺は確認しておいた方がよいかと思いますよ。そして一番大事なのが、次の5つ目です。これは必ずしっかりと確認しましょう。
5.中途採用看護師への教育プログラム
いわゆる新人研修は、ほとんどの病院が行っているはず。しかし中途採用の看護師に対する教育プログラムは、整っていないこともあります。
抹茶ミルクさんが(仮に現在3年目として)転職したあと、どの様な内容の研修が用意されているのかを確認しましょう。
また、その研修は、勤務時間内なのか、勤務時間外(休日など)で行うのか、その研修を受ける目的は何か、費用はどうなるのか(院内研修であれば無料のはず)、こういったことは確認しておいた良いでしょう。
6.委員会活動など、本来の看護師業務以外でやるべきことがあるか
これはおまけのようなものですが、病院によっては委員会活動などが結構盛んなところもあります。本来の看護師業務とは別なので避けて通ることもできるかもしれませんが、場合によってはスタッフの半分くらいが何かしらの委員会に所属することもありますので、実態を確認しておいても良いかもしれません。
いずれにしても、面接などの場で根掘り葉掘り聞くことは躊躇するかもしれません。
しかし、転職後に「話が違う」「予想と違った」というのは、再び転職するきっかけにもなるかもしれませんし、お互い気持ちよくありませんね。
可能な限り、自分のライフスタイルに合うかどうかも確認しておいた方がよいのだと思いますよ。
ただし、ここで忘れてはいけないのが低姿勢で「お伺いすること」です。その答えが自分の希望とはずいぶん違っても、その場では絶対に顔に出さないこと。
あくまで事前に色々聞いてすいません、可能であれば教えて頂けますと幸いですくらいの気持ちで「お伺い」することが大切です。