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BIPAPと注入について教えてください

公開日:2015年6月25日
最終更新日:2015年6月25日
(変更日:2016年2月16日) ※

もっくんさん (?) からのお悩み

BIPAPと注入に関する資料が調べてもありません。BIPAPに関して2つ質問があるので答えていただけると嬉しいです。


  1. BIPAPは電源を入れてから送風が確認できてから、患者さんに装着しますか?それとも装着をしてから電源をいれますか?できれば根拠もあわせて教えてください。

  2. BIPAPをされる患者さんで胃瘻注入されるかたがいます。BIPAPは注入をする前に装着をしますか?注入後にBIPAP装着しても大丈夫ですか?BIPAPされるかたの注入のタイミングを根拠もあわせて教えていただけると幸いです。

椿(ツバキ)からの回答

お勤めの病院の医師、または先輩看護師などに確認した方がいいと思いますが…

看護師・椿(つばき)

もっくんさん、こんにちは。椿です。
回答が遅くなりまして申し訳ありません。

今回はこれまでとはちょっと違う、医療機器の使い方に関するお悩みですね。
私自身は経験したことがない分野なので、もっくんさんがお望みの回答となるか微妙ですが、いくつか調べてみたことから回答させて頂きます。

 

まず、今回のお悩みの前提として、もっくんさんは「BIPAP」と表記されていますが、同じ「バイパップ」と読むものには、どうやら2通りあるようです。もっくんさんが表記されている「BIPAP」と、Iが小文字になった「BiPAP」です。

  • BIPAP:人工呼吸器などを使用する際の換気モードのこと
  • BiPAP:BIPAPモードでの換気ができる器械の商品名

もっくんさんは、「BIPAP」と表記されていますので、今回のお悩みは「BIPAP(というモードで動作できる人工呼吸器)の使い方」であると判断して、回答させて頂きます。

 

まずは1つ目のお悩みについて

Q:BIPAPは電源を入れてから送風が確認できてから、患者さんに装着しますか?それとも装着をしてから電源をいれますか?できれば根拠もあわせて教えてください。

こちらについては私自身がこの医療機器を取り扱ったことはありませんので、とりあえず該当すると思われる医療機器の添付文書をいくつか探してみました。

私が見つけたのはPhilipsというメーカーが取り扱っているものですが、いくつかのシリーズがあり、それぞれの添付文書を見比べてみましたが、いずれも使用する手順としては以下のようになると思います。

  1. 使用する回路等は予め洗浄してキレイになっているものを接続する
  2. 電源を入れ、エアフィルタの取り付けなどの準備を行う
  3. 加湿器やSDカード(モードの設定などでしょうか?)などの必要な準備を行う
  4. 電源を接続し、動作確認を行う
  5. 患者に装着して、動作を開始する

機器のシリーズなどで多少の前後はあるようですが、概ねこのような流れで良いのかなと思いました。

 

もっくんさんがお使いの(使う予定の)機器が必ずしもこの製品のシリーズとは限りませんが、恐らくどこのメーカーが出している製品でも、似たような感じなのではないでしょうか。

だって、装着してから正常に起動しないのは、コワイですよね。回路をつなげて患者さんに接続し、電源を入れてスタートさせても、エアーが出てこない、あるいは設定した通りに動作しないのであれば、大変危険なことだと思います。

ちょっと種類は違いますが、例えば麻酔器や電気メス、心電図モニターでさえも、電源を入れて動作を確認してから、実際の患者さんに接続するのが一般的だと思います。

例えが限定していて申し訳ないのですが、少なくても手術室であれば患者さんの入室前に、これらの準備は全て整えてあります。

患者さんが入室してからモニター類を接続しますが、この時点では動作確認が終わっていますので、すぐにモニタリングされた数値が出てきます。

基本的に医療機器はこういうものだと思うのですが、いかがでしょうか。

 

本当に詳しいことを知りたいのであれば、実際に使用する(使用予定の)機器の取り扱い説明書や添付文書など、安全に称するための手引書などを読むのが一番良いのだと思います。

 

次に、2つ目のお悩みについて

Q:BIPAPをされる患者さんで胃瘻注入されるかたがいます。BIPAPは注入をする前に装着をしますか?注入後にBIPAP装着しても大丈夫ですか?BIPAPされるかたの注入のタイミングを根拠もあわせて教えていただけると幸いです。

 

こちらは、これだけの情報では一概にはいえません。患者さんの状態にもよりますし、実際に何をどのように接続しているのかが分からないためです。

ですが、いまのところ考え付く範囲で考えてみました。

例えば胃瘻の場合、注入するための注入口は腹部のあたりから身体の外に出ていると思いますので、BIPAPの機器を装着したままでも経管栄養剤の注入はできるのではないかと思います。そこにBIPAPの機器を外す、ということが今一つ私には想像できません。

 

もしかして、胃管からの経管栄養のことでお悩みなのでしょうか。

それであっても、胃管は多くの場合、経管栄養剤を注入する注入口は、鼻腔や口腔を経由して身体の外に出ていると思いますので、どうしてもBIPAPの機器(マスク)を外さなくてはいけない、という状況が思いつきません。

あとは患者さんの状態、例えばBIPAPの装置を外すと急にSpO2が下がるような呼吸状態であれば、経管栄養剤注入のために、BIPAPのマスクを外すことは考えにくいと思います。

 

いずれにしても、人工呼吸器を装着している患者さんであれば、患者さんの状態、その病院での取り決めが分かりませんので適当なことはいえません。

一番確実なのは、医師、難しければ先輩の看護師などに確認することなのだと思いますよ。

…と、実際にBIPAPの機器を取り扱った経験のない椿の意見では、解決は難しいのかもしれません。

 

BIPAPに詳しい方のご意見、お待ちしております!

そこで今回は特別に、このお悩みの記事を見た方で、BIPAPに詳しい方がいらっしゃいましたら、ご意見を頂戴したいと思います。

ウチの病院ではこうやっている、そもそもBIPAPはこういうもの、など、詳しい情報をお持ちの方は、下記お悩み投稿フォームからご連絡ください。その際は題名に「BIPAP情報について」と明記して頂けると助かります。

よろしくお願いいたします。ー椿ー

 

2015.06】四十路CE(ME)さんより、ナイスな情報を頂きました!

こちらのページで、「BIPAPに詳しい方のご意見」を募集しておりましたところ、
正に、人工呼吸器のプロ!CE(ME)さんより、追加情報を頂きました!(パチパチパチ)

 

以下に追記しますので、ナースの皆さんも参考にしてくださいませっ!


BIPAPとBiPAPについては、かならず「どっちの?」となるので、人工呼吸方面では10年以上前から迷惑なネーミングの代表ですね。超音波手術器を「CUSA」と総称するより少し複雑です。

「バイパップ」と聞いて「どっちの?」と思う方は、多少は理解しているということなんですが、「バイパップ」と言う側の方は、あまり呼吸器について教わっていない状態といえます。

ただ、マスク人工呼吸を「バイパップ」と表現する方は、BIPAPを知らない場合がほとんどなので、こちらはBiPAPだろうな~と思って話しを聞いていますね。

ドレーゲルの呼吸器を前にしている場合は別ですけど。

 

BIPAPと言いたい場合には「ドレーゲルのバイパップ」、
いわゆるマスク人工呼吸を表現したい場合には「NPPV」か「NIV」

と言うと良いと思います。

 

BiPAP(iが小文字)は当時、レスピロニクス社が、マスクでPSV(S/T)ができる製品のシリーズ名として用いました。なので、BiPAPビジョンとかBiPAP○○とか、製品が何種類かありました。

BIPAPとも間違えるし、BiPAPのどの製品かも間違えるので、BiPAPを省略して、ビジョンとかオートSVとか言ってます。

なので、製品そのものではなく、マスク人工呼吸(器)について表現したい場合に「NPPV」か「NIV」で良いということです。

 

BIPAP(Iが大文字)はドレーゲル社の製品に搭載されるモード名で「基本的に一般的なPC-SIMV(+PS)のルールで二相性(上下)のCPAPを制御する」という少し分かりにくい換気方法です。

このころからいまだに教科書等にある、従量式だの従圧式だのという知識が通用しなくなってきて、圧制御従量式のようなフィードバック制御が標準になりました。
このころといっても15年以上前の話ですが・・・。

だからCE(ME)に「これは従圧式か従量式か?」と聞いて困った顔をされた経験のある方もいると思いますが、全体としてはこういう理由です。

スマホを指して「この電話はダイヤル式かプッシュ式か?」と聞かれるようなものなんですよね。

ただこういったモードは便利で多くの場合、患者さんには恩恵が受けられるので、分からなくても毛嫌いしないで使用して欲しいと思います。

 

※使用時の注意点について※

  • マスクを患者さんに付けてから電源ONはゼッタイにダメです。
    電源ONにして動作、設定等を簡単に確認(使用前点検)してから装着してください。
  • PEGとNPPVの関係は患者さんによりますので医師に確認しましょう。
    患者さんによって注入時にNPPVを併用して、胃に飲み込んだ空気の圧力で栄養が自然滴下しにくいこと等はあるかもしれませんが、呼吸苦させてまでNPPVを外す必要はないですから、通常はあまり関係ないと思いますよ。

うんうん、さすがプロのお話は、とても為になりますね!

四十路CE(ME)さん、本当にありがとうございました!! -椿-

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