もうすぐ昇級して中間管理職となる方へ!普通の看護師と中間管理職の看護師、見た目はそんなに変わらないけれど、その仕事内容はどれくらい違うのでしょうか。
まずは管理職としての悩みのタネを知って、事前に心の準備をしておきましょう。
管理職の仕事における悩みのタネ
1. ズバリ勤務表!
別名「ナースのベストセラー」穴が開くほど見るのでこう呼ばれています。
その紙切れ1枚で、多くの看護師の1カ月の運命、果ては人生に(?)関わってくるのですから、見る方も作る方も必死です。
2. スタッフの目標管理と評価
「目標管理」とは、スタッフが1年間で達成するべき目標を立案し、実施、評価を行うものですが、平たく言うと「君は病院のため部署のために、どんな働きをしてくれるんだい??」ということを具体的にするための作業です。これがまた難しい!
3. スタッフのクレーム対応教育
「クレーム対応は責任者の仕事」。えぇそうです、スタッフ守るのは管理職の責務です。
でも!「師長ぉ患者さんがクレーム言ってます~」と持ってくるスタッフにちょっと待った!クレームを最小限にするために、クレーム対応はスタッフみんなで取り組むものです。
もちろん最後は責任とります!管理職のその姿勢でスタッフの対応は変わってきますよ。
4. ドクターとの仁義なき戦い
未だにナースを妻だか部下だかと勘違いなさってるドクターの方々。
なるべく事を荒立てず、でも不当な要求は受けない!
スタッフを守るために、管理職こそ女優にならなくてはいけません。
5. 迫りくる病院機能評価
病院機能評価とは、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動が、適切に実施されているかを評価する仕組みで、認定を受けると認定病院の証明がもらえます。
その項目数は目がテンになるほど!5年毎に訪れるこの一大イベントにどう立ち向かうか、大切なのは日頃からの積み重ねですね。
結局、昇級のメリットって?
昇級すれば当然、責任も業務も増えてなんだか損なイメージ…
確かに、スタッフ時代と比べれば仕事量は一般的に増えますし、悩みのタネはまだまだたくさんあります。
でも、「もっといい看護がしたい!」「もっとスムーズに業務ができるよう整備したい!」と誰もが思うでしょう。昇級はそれを“願い”から“目標”にするためのひとつの手段であると思います。
昇級によって得られるものは、ズバリ”発言力”です。
もちろん、周囲に与える影響は常に配慮しなくてはなりませんが、管理職のもっていきかた次第でその発言は現場を変える大きな原動力を生みます。
また、自部署だけでなく医師やコメディカルとの意見交換をする機会も多くあるため、病院全体を視野に業務改善に取り組むことができます。
おわりに
病院によって違いはありますが、昇級すると管理職手当、研修補助などの待遇を受けられる事が多いです。苦労のぶんだけ、やりがいはあると思いますよ。
やってみようか、どうしようか…悶々としている方は、ぜひチャレンジしてみては?
きっとこれまで見えなかった視野が広がり、新たな看護観が生まれることでしょう!