テキパキ、しっかり仕事をする先輩看護師や師長に対して、少し気持ちが縮こまってしまうことはありませんか?意外と上司も孤独で不安な気持ちを持っているものなんですよ。
何でも上司からやって欲しいと求めるのではなく、自分から近づいてみませんか?
上司は部下を理解できるまで3年もかかる
「上、3年で下を知り 下、3日で上を知る」という中国のことわざがあります。
部下は自分の身を守るために、必死で上司を観察します。どうすれば上司に怒られないか、気に入られるかなど見極め演じていきます。
上司は表面的な部下の様子で全てをわかったように思い込むと危険です。
やがて、上司側もうまくコミュニケーションがとれていないと感じても、部下は演じていますので、上司が部下を理解できるまで3年もかかるくらい苦労するというわけです。
上司へのアピールはしたほうがいい
チームリーダー以上の仕事をした経験者はわかると思いますが、上になると責任と業務量が増えて忙しく、実は細かいことに気が付いていません。
部下のことは常に気にはなっていますので、些細なことでもアピールしてくる看護師のほうに気持ちが入りやすいです。
黙って良く仕事をしてくれるスタッフのことも知ってはいるのですが、残念ながら「頑張ってくれている、そこの場所は君に任せておけば大丈夫。いつもありがとう。」くらいの安心感しか持てていないと思います。
しかし、人は認められたいと思いますから、やがて部下は不満がたまります。
上司は言わなくてもわかってくれるものと求めていては、分かり合えるのに時間がかかります。あるいは、上司は忙しいので気づいてもらえない確立のほうが高いのです。
「早く言ってくれればいいのに…」が本音です。
アピールというと「仕事はできなくても上司にばっかりいい顔をしている人」という印象をもたれる方もいると思います。本来のアピールとは、交渉力あるいはプレゼンテーション能力など、”人を動かす力”とも言われ、むしろ積極的に身に付けておくべき能力です。
上司を避けるのではなく、上司とコミュニケーションをとる機会を増やすには、まずは基本の報告・連絡・相談をしていきましょう。結局、思いは伝えないと伝わりません。
自分たちのほうから提案し意見を求める
上司に看護師の業務改善案など待っていても時間のムダです。上司も、自分たちで考えて行動して欲しいと思っています。どちらも求めているから不満になっていくのです。
完璧な提案よりは、少しアドバイスをもらえるようなスキのある提案を持っていくとよいでしょう。内容も大事ではありますが、行動する勇気が好印象になります。
その時に「ちょっと相談があるのですが、教えて頂けますか?」「ご指摘をありがとうございます。たいへん助かりました。私一人ではできなかったです!」など、上司を立てる言葉を加えると快適感情を刺激し、提案も受け入れてもらえるでしょう。
チャンスは与えられた以上の仕事をしてこそ、早く舞い降りる
上司からの信頼も得て、同僚からの信頼も得られる人というのは、与えられた仕事以上のことができる人です。やることもやって、信頼を得るまでは、上司に尽くして尽くして尽くし切るのです。
それができると、実は自分に早くチャンスが舞い降りてきます。海外研修の代表に推薦されたり、上司より能力の高い人との出会いから人脈も広がることもあます。
やがて独立もでき、自分のやりたい看護への道が開けるかもしれません。
おわりに
自分からマイナスをプラスに変えること!
結局は、上司とうまくコミュニケーションがとれないとマイナスにとらえているうちは、マイナスになる影響が自分の身の周りにおこります。
「自分の周りの環境は自分でつくっている」と冷静に受け止め、自分からプラスの見方でコミュニケーションをとっていきましょう。
その心構えは必ず伝わり、自分の思い描く環境に早く近づきますよ!