この春、プリセプターに任命されたナースへ!
イマドキのフレッシュナースに振り回され、ピキピキするお局ナースとの間に挟まれ、日々奮闘しているプリセプターを応援します。
今回は、新人ナースのビックリ発言にまつわるエピソードをお届けしますよ!
新人ナースのビックリ発言エピソード
エピソード1:事前学習はスマホで調べてきました!
今日ははじめての処置につくので、前日に先輩から介助について事前学習をしてくるよう指導されていた新人A子。
プリセプターが事前学習内容を確認しようとしたところ…
「あ、昨日スマホで調べてきたんで大丈夫です!」
事前学習=レポートは古い考えなのかもしれませんが、せめてメモにポイントを書いておくとか。あなたはスマホ見ながら介助につくんかい!!と思わず心の叫びが…
以前はインターネットで調べた内容を全部コピーしたレポートを提出する新人さんもいましたが。便利な世の中になったものです。
エピソード2:土日は全部休み希望です!
師長さんが新人さんに「今月はお休みの希望はある?」と尋ねたところ…
「土日は彼氏と休みを合わせたいので、全部休みだとうれしいです♡」
無言になる師長とプリセプター…
じゃ、パートになる?と、喉元まで上がる毒語をぐっと飲み込み、
「それだと他のスタッフさんが困るから平等にしないとね」と笑顔で諭すのです。
エピソード3:夜勤いつから入れますか~?
入職後1ヶ月でようやく患者さんを数人受け持てるようになった新人B子。
突然ナースステーションで…
「私、いつから夜勤入れますか~?もう少し稼ぎたいんですけど」
「夜勤は日勤と違って少ない人数でたくさんの患者さんをみるのに、出来るのあなた!?」
「お金の問題じゃないのよ!」
先輩たちの非難が次から次へと…もう新人を連れてその場を逃げるしかない(泣)
エピソード4:時間外なんで無理です
本日勤務中に処置でミスをした新人C子。
早々に対応しないといけないと感じたプリセプターは、先輩にお願いして急遽勉強会を開いてもらうことにした。
そのことを新人C子に伝えると…
「え~ でも時間外になっちゃうので今日は無理です 後日でもいいですか?」
「誰のためにやるのかわかってる!?」と怒鳴りたくもなる気持ちも分かります…
新人ナースのビックリ発言の対応方法
びっくり発言の背景を考えること
どのケースも、新人ナースにしてみれば悪気はないんですよね。
多くの場合、新人ナースは社会人としての経験もなく視野も先輩に比べれば狭いので、どうしても自分中心に物事を考えがちになります。
また、仕事に対する責任感もまだまだ薄く、深く考えないまま軽はずみな発言をしてしまいがちです。
ビックリ発言が飛び出したら、まずは冷静にその発言の背景を探ってみましょう。
事前学習の意味を自覚してもらうこと
たとえば、事前学習について。
新人ナースは「調べること」に意義があると思いがちです。そのため資料をプリントアウトしただけ、果てはスマホで調べただけ、という方法でも良いと思ってしまうのではないでしょうか。
しかし、現場での事前学習の意味は実際に活用できる知識としてまとめておくことです。
スマホで調べることが悪いのではなく、せっかく調べてもその知識を実動させなければ意味がないのです。それに、スマホで調べた情報が必ずしも正しいとは限りません。
「スマホで調べてきたので大丈夫です!」と新人ナースが発言したら、調べてきた知識がきちんと身についているか冷静に確認してあげましょう。
大抵の場合は不十分ですから、それを新人ナース自身が自覚するようにもっていくことが大切です。そうすれば、事前学習は調べただけではダメなんだということを新人ナースが自ら理解することでしょう。やっぱり、レポートなど形に残すことが今のところ一番だと思いますけどね。
おわりに
ビックリ発言が飛び出すと、どうしてもその発言そのものに気を取られがちで、「新人が何を考えているかわからない」「非常識」「何を言ってもムダ」などマイナスイメージを抱き、新人ナースとの間にどんどん距離が生まれてしまいます。
反対にその発言の理由が分かれば、新人ナースへの指導はかなり芯をついた有効なものになるはずです。
予想外の発言に対しても「そうきたか!」と言える余裕を持てるといいですね。
頑張れフレッシュプリセプター!