ここ最近、スキルアップのため海外留学に目を向けるナースが増えています。
資格と経験があれば、看護師はいつでも再就職が可能であることから、チャレンジしやすい環境であることも理由の一つかもしれません。
海外留学の方法といえば、長めの観光としての留学、ワーキングホリデー、学生留学、ウォーキングビザによる社会人としての留学…
これらが一般的かと思いますが、この他に、オペア留学という留学方法があります。このオペア留学は、特に看護師にオススメの留学方法ということをご存じですか?
今回は、このオペア留学について詳しく紹介していきます。
目次
オペア留学とは
政府認定の留学プログラムで、日本ではまだあまり知られていません。
オペア留学を実施している国はアメリカなどが挙げられますが、その目的は住み込みでベビーシッターをすることです。その代わり、生活費免除(食事・ベッドルーム付き)で英語や文化を学ぶことができます。
さらに、学校への通学が義務付けられておりその支払いはホストファミリーが負担することになっています。ある程度の英語力があれば、大学レベルの解剖生理学など専門的な教科の取得も可能です。
オペア留学の3つのメリット
1. 簡単な英語から学べる
子供のケアなので、英語に自信がなくても子供レベルの簡単な英語から一緒に学べます。また、英語力に自信のない方でもそのレベルにあった外国人向け(英語を母国語としない人々)の英語の授業もあるので語学力を心配する必要はありません。
2. 滞在先も信頼できる
ホストファミリーにも収入や職業などの審査があるので信頼できます。
ホストファミリーからも、日本人はその生活のレベルから安心して子供を預け、任せられるとの声を多く聞きます。日本人オペアを経験すると、「次もぜひ日本人を希望したい!」というホストファミリーは非常に多く、日本人のケアの質の高さや気配りなど、仕事に対する評価はとても高いです。
3. 経済的に安心
勉強しながら収入も得られますし、生活費免除のため、生活費を大幅に削減して留学ができるます。
看護師にオペア留学をオススメしたい理由
看護師の場合は医療従事者ということで、雇う側、つまりホストファミリーにとても重宝され、多くのオフォーが得られます。つまり、行き先の選択肢がとても多くなります。
日本でのナースの経験があれば、日々の忙しさから優先順位や仕事を効率よくこなすことが自然とできるため、そのテキパキした動きに驚かれることもしばしばあります。
また、資格手当てとして、報酬が上乗せされるケースもあります。
アメリカでのオペア留学 一日のスケジュールと収入の例
では、実際にオペア留学をした場合、どんな一日を過ごしているのでしょうか?
一日のスケジュール(2歳と3歳の姉妹のオペアの場合)
- 7:30~
自分の起床・子供の起床、着替え - 8:00~
子供たちの朝食・自分の朝食 - 8:30~
ホストペアレンツ出勤 - 9:00~
朝食後の片付け・子供たちの洗面と洗濯 - 10:00~
近所の公園へ散歩
他のオペアとピクニックをすることもある - 12:00~
公園より帰宅
洗濯物をたたむ・自分のランチ - 13:00~
部屋の掃除
お遊びタイム・お勉強タイム・おやつ - 14:00~
子供たちお昼寝
学校の宿題やメールのチェック - 16:00~
お遊びタイム - 16:30~
ホストマザー帰宅
夕飯の準備の手伝い or 子守り - 17:00~
子供の夕飯、お風呂 - 18:00~
ホストペアレンツとともに夕飯
自分が外食するときはここで仕事終了 - ~18:30
一日の出来事を話しながらホストペアレンツとの夕食
仕事終了
このような毎日を平日の月~金まで過ごし、一週間単位で$196お給料が支払われます。(変動の可能性あり)
おわりに
留学についてはさまざまな方法がありますが、ほとんどの場合、現地では多くの問題を自分で解決しなければならず、出費がかなり大きいため資金などの準備に時間を要します。
その点、オペア留学の場合は、生活費はかからず、食費もゼロ、留学で貯金ができるほどであることから、その魅力は大きいかと思います。
年齢制限など国によって異なる条件がありますので、興味のある方はまずは情報収集してみてください。
一度、社会に出てしまうとなかなか留学のチャンスを作るのは難しいですが、ナースという立場だからこそできるということも少なくありません。帰国後、バイリンガルナースとして活躍できる場が広がるはずです!
留学を考えている看護師の方は、オペア留学も視野に入れて見てはいかがでしょう。