労災とは労働災害の略です。勤務時(通勤や出張時も含む)に発生した出来事が原因となって怪我や病気、また事故にあった場合の災害を言います。
基本的に業務に起因する災害は労働災害となります。
風邪などの一時的な病気では労働災害と認められにくいですが、肉体的な怪我や病気以外にも、近年ではうつ病など精神疾患も労災として認められやすくなりました。
労災の認定
心身の病気にかかった際、一ヶ月間の時間外労働が100時間超えるものや、2ヶ月~6ヶ月間の平均時間外労働が80時間を超えた場合、労働災害と認められます。
(平成14年に改正された労働認定基準による)
しかし、看護師の場合はその労働状況が過酷である場合(勤務時間と勤務時間の間が数時間しかない、20時間以上に及ぶ連続勤務時間など)は、規定時間に満たない場合でも労働時間の実態などから労災と認定された例もあります。
労災と認定されると
労働災害と認定されると労働者災害補償保険(労災保険)から保険給付がされます。
労災者災害補償保険は雇用側が保険料を負担して運営されているもので、補償金額は状況それぞれに応じた規定があり、病気の場合ですと治療費などが支払われます。
また、雇用側が労災の証明を拒否した場合、厚生労働省の労働基準監督署へ状況の正確な説明をした文書と、労災保険給付証明書を提出することで労災認定を得て給付を受けることができます。
労災をしっかりと知っておく
労災関連のニュースではよく過労死や、過労から来るうつ病の結果自殺してしまうケースが目立ちます。また過労死や過酷な労働や職場でのいじめが原因になり自殺してしまう場合も、遺族が訴訟した結果、労災と認定される事例もあります。
死後になって労災認定され、遺族に補償金が支払われたとしても本人は帰って来ません。そのような事態になる前に、自分の現状を時おり振り返ってみることが重要です。
多くの場合雇用主側に問題がありますが、この場合は転職すれば環境を変えることができます。しかし、本人が自覚症状を無視して働き過ぎてしまい、結果うつ病などに陥る状況もしばしばあります。
本人としては意欲的に仕事に取り組んでいても、それに集中しすぎて自身についてなおざりにし、気がつけば身体を壊してしまい退職せざる得ない場合や、最悪死んでしまうこともあるのです。
労災にあわないために
常日頃から己の健康を過信せず、ワーク・ライフ・バランスを意識した生活をおくることが大事なのは言うまでもありません。転職して環境を変えるという選択がある事も忘れないでください。
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