フナキリサさん (女性) からのお悩み
現在7年目看護師です。
去年の6月に新卒から勤めていた病院を退職しました。
退職理由は違う病院で働いてみたかった事です。
もともとの職場は、サービス残業が多く、係活動も大変でした。
しばらく派遣のバイトを行い、10月に常勤に転職して実家から都内に引っ越しました。
しかし、人間関係や面接で言われていた時と条件がだいぶ違っていたことや、3交代が体調に合わないなどの理由で6月いっぱいで退職します。
退職前に転職希望をしていた病院があり、夏ぐらいには中途採用で採用できそうとの話で、退職が決定したら連絡を取り合う事になりました。
そして、いざ連絡したら転職希望の病院の状況が変わり、年明け1月過ぎまでは常勤の募集枠が無いと言われてしまいとても焦っています。
「夜勤専従の非常勤後、常勤になることも可能」と言われましたが、夜勤専従はあまりやりたくありません。
現在は寮に入っているため、今後は実家に戻る予定です。
短期間での退職やブランクが多くなると次の就職先が見つかりにくくなってしまうのではないかと、気持ちだけ焦ってしまいます。
派遣をしながら希望の就職先を探すか、すぐに常勤で働ける所を探そうか迷い、ご相談させていただきました。
椿さん、アドバイスをお願いします。
椿(ツバキ)からの回答
多少のブランクは大丈夫! 希望の職場探しを優先させて
フナキリサさん、こんにちは。椿です。
お返事が遅れまして申し訳ありません。
看護師7年目で3回目の転職で、状況が変わり今後の転職のやり方に悩んでいらっしゃるのですね。
就職希望の病院の空きを待つのは得策ではないかも!?
就職希望していた病院に、夏には中途採用してもらえるとの話で退職を決めたのに、年明けまで募集枠がないとのこと、想定外の状況になりとても残念でしたね。
この状況を考えると、就職希望をしていた病院の採用枠が空くのを、夜勤専従しながら待つのは得策ではない気がします。
口約束だけなので、絶対に常勤になれる保証は…難しいかもしれない、と思います。
ではこれからどうすればいいのかですが、この病院と同等もしくは、もっと条件がいいと思う病院の常勤を探してみたらいかがでしょうか?ただし、この就職希望の病院は切らずに候補としてキープしておいてもいいでしょう。
なかなか見つからなかったら、まめに就職希望の病院と連絡を取って、空きの確認をして入職すればいい訳ですし。
6年間勤続した職歴があるので、多少のブランクは気にしなくでもOK
短期間での退職やブランクが多くなると、次の就職先が見つかりにくくなるのではと焦っているのですね。ですが、正当な理由があればそんなに気にすることはないでしょう。
一般企業の転職活動であれば、短期間の退職があまりにも多く、面談で面接官が納得できない理由であれば、転職に支障があるかもしれません。
しかし、フナキリサさんの場合は、6年間同じ病院で勤続した経歴もあるし、特に心配することはないと思います。2回目の病院での勤務が、自分に合わなかったことを、相手に納得させればいいでしょう。
ただし、その病院の悪口を言ってはいけません。さじ加減の難しいところではありますが、
- 2回目の病院も条件としては悪くなかった
- 事前に聞いていたことと違う面もいくつかあり、自分には向いていないと感じた
というあたりを上手く説明できれば、良いのではないでしょうか。
もちろん、ブランクはないにこしたことはありませんが、看護師は人材不足ですし、出産育児を終えたブランク何十年の人も、復帰されていることを思えば、乗り越えられる問題だと思います。
心配なのは転職理由
フナキリサさんの状況をみると、普通に転職活動を行えば問題ないと思いますが、質問内容で気になったのが「退職理由は違う病院で働いてみたかった事です」になります。
詳細が書かれていないので、推測になってしまうことを許していただければ「なんとなく転職」だと感じられます。実は、特に理由がなく転職することが、一番多い失敗パターンになります。
だからこそ、「自分はなぜ転職するのか」「転職先は、本当に自分の目標ややりたいことができる病院なのか」が大切になってきます。
この部分を、しっかりと固めていいただくと、面接もうまくいくと思いますよ。
椿からのアドバイス
椿としては、やはりなるべく早く条件のいい病院を探して転職されることをお勧めします。
人間関係については、入職していないと分からない部分も大きいとは思いますので、何とも言えません。すごく気の合う同僚が出来るかもしれませんし、逆にとても馬の合わない先輩がいるかもしれません。
しかし、条件などは看護師転職サイトを活用するのも、失敗する確率を減らすことができる手段だと思います。
あとは、同期や先輩の紹介などが確実でしょう。転職先を決める前に、病院見学をすることも忘れずに。実際に自分の目で見るのと、印象がかなり変わることも、ありますよ。
しかし、ある程度の妥協は必要かもしれません。全てがすべて、理想にかなった職場というのは難しいのかもしれません。
まとめ 優先順位をつけて条件のいい病院を探そう
フナキリサさんが転職にあたり、考えられる条件に優先順位をつけてみましょう。
- これだけは譲れない
- できればあったほうがいい
- どちらでも良い
この3段階に分けて考えをまとめておくと、よりフナキリサさんの希望がはっきりしますね。
例えば、
- 給与は●●万円以上は“譲れない”
- 看護師寮は、できればあった方が良い
- 福利厚生として利用できる保養施設は、どちらでも良い
とか。
これらの条件に対する優先順位を明確にすると、どうしても行きたい病院が、だんだんと絞り込まれてくると思います。
さまざまな手段を活用して、フナキリサさんの納得のいく職場が見つかることを応援しています。