橋本さん (女性) からのお悩み
椿さんはじめまして。
検索より当サイトを見つけました。
私は助産師で5年働いた後、看護師として2年外科病棟で働き、今年の4月に再度、周産期で働きたいと思い、大学病院の産婦人科病棟へ転職しました。
転職先の産婦人科病棟は、ここ数年で最も人が足りず忙しい状態だとのことで、既卒の私にはすぐにたくさんの仕事が任されることになりました。
また人が足りないため、シフトも急に変わって夜勤が日勤や休みに変わることもしょっちゅうありました。
そして院内では2交代をとっているのに、準夜日勤のシフトが組まれることもあります。
シフトで希望が出せるのは1日までと就業規則で決まっていることは入職して知りましたが、その1日ですら師長に嫌がられてしまいました。
副師長さんは良い方ですが、やや気分にムラのある方でした。
職場も教育に熱心な方やそうでない方もあり、教え方も人によって違い、手順もあってないようなもので日々混乱することが多かったです。
そのような日々が続き、5月の半ばに体調を崩し、現在休職中です。
正直、産科や大学病院で頑張りたいという気持ちが今は薄れてきてしまい、転職を考えていますが、休職をさせてもらっている立場だということで、悩んでいます。
長々と書かせていただきましたが、よかったらアドバイスいただけたらと思います。
椿(ツバキ)からの回答
ご自身の心身の健康が最優先
お返事が遅くなりすみません。現在体調等はいかがでしょうか。
状況お代わりになっているかもしれませんが、相談内容について回答いたします。
1.まずはゆっくり休んでください
お悩みを拝見する限り、転職先の環境はとても過酷だったと思います。
「本当にお疲れさまでした」と、ねぎらわさせてください。
そしてまずは、ゆっくり休むことに専念してください。
いくら人が足りない職場といえど、休みが十分に取れない、規則と異なる働き方をさせるなどあんまりですね。人間関係も大変だったことが窺えます。
これじゃあ、どんな屈強なナースだって、心身ともに疲弊しますよね。
2.今後について
休職されている身ということで、退職云々を渋られているようにお見受けします。
ですが休職からそのまま退職は、決して珍しいことではありません。
もちろん、声を大にしてお勧めできるものではありませんが、働けない者が籍を置いておくというのは、職場としてもあまり歓迎できるものないのではないでしょうか。
つまり、仕事をしていないスタッフでも、籍があるということは、人員としてカウントはされていますので、他の人を雇うことが難しくなるのです。
あくまでも一般論ですが、結局のところ、人手不足が解消できないままになってしまうのです。
それならば、橋本さんに割り当てている「籍」に新しい人を置きたいというのが、職場である病院の事務サイドが考えることかもしれません。
ただ、半端な時期に新しい人を雇うのも簡単ではないですし、それなりに費用もかかりますから、橋本さんが復職する見込みがあるならその方が…と考えているかもしれません。
しかし、今現在橋本さんが、元の職場で頑張る気持ちが薄れていて、今後もそこへ戻るかどうかを決めかねているようであるならば、体調を理由にいったん退職の相談をしてみてはいかがでしょうか?
椿は決して悪いことではないと思いますよ。
もちろん、雇用する側である病院の「都合」もあるとは思いますが、橋本さんご自身の心身の健康について、まずは考えるようにしてくださいね。
3.椿のアドバイスは2つ
1.すぐに退職をする
今の職場に戻ることは心身ともに橋本さんにプラスにはなりません。
頑張る気が低迷している今、思い切って退職してもよいと思います。
そしてしっかりと休息をとって、体調がよくなってから、再就職してみてはいかがでしょうか。大学病院でなくても周産期医療を学べる環境はたくさんありますよ。
2.十分に休養を取ったあとで異動願を出す
こちらは椿ならこうするというものであり、あまりお勧めできるものではないかもしれませんが、橋本さんの中に少しでも残っているかもしれない「この病院で働きたい」という気持ちを慮ってのアドバイスです。
休職期間がいつまでなのか分かりませんが、そのギリギリまで仕事のことを忘れ、十分に休養を取ること。
その間に「今までやりたかったけど躊躇してきたこと」に、1つだけでも良いですから思い切って挑戦し、一生ものの思い出を作ること。
例えば椿なら、日本の景勝地や世界遺産、文化遺産などを巡る一人旅とかしてみたいです。
そしてその一生ものの思い出を胸に、職場へ復帰します。
ただし、一時的でも良いですから、産科以外のところへの異動希望とともにです。
もちろん、病院側は反対するでしょう。
せっかく助産師の資格があるわけですし。
でも、今の産婦人科病棟の現状を考えると、助産師は母体とベビー両方の命を守る重要な仕事なのに、その助産師を大事にしない勤務体制に自分はついて行けない、と正直に話してもいいと思います。
そこで病院側がどういう態度に出るかだと思いますが、そんな橋本さんを生意気だというならその場で退職し、新しい仕事を探していいと思います。
病院側がその実情を知らなかったなら何かしらの改善がなされるでしょうし、知っていても人材不足に嘆いているなら異動希望も受け入れてくれるかもしれません。
まとめ
退職か異動願いかどちらかの選択を提示しましたが、それくらい橋本さんには「自分を守る」という意味で強くなってほしいと思います。
そのための心の支えとして、一生ものの思い出づくりがあって良いと思うのです。
どんな結果となろうと、椿は生まれてくるベビーやママのためにがんばる橋本さんを、遠くから応援しています。