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転倒対応の失敗から人間関係が悪くなり、働いていく自信がなくなりました

公開日:2019年12月20日
最終更新日:2019年12月20日
(変更日:2019年12月20日) ※

かーずーさん (女性) からのお悩み

私は准看護師で経験10年、その後、通信制の看護学校で昨年やっと正看護師として働く3年目の派遣看護師です。

現在は老健でゆくゆくは、正職員を目指して働いています。

派遣看護師として、老人ホーム、老健、特養を転々としてます。准看護師の時の経験は療養病棟で4年と透析勤務、クリニック、などです。

悩みは、人間関係です。

今の職場は、務めて2週間くらいですが、早くも苦手な人がいます。

そして、その人を意識するあまり、仕事で緊張し、その人に気を使いすぎて、ヘトヘトです。

昔から、苦手な人を避けるクセがあり、あまり関わらないように働いてきました。

そうすることで、自分を保とうという考えです。

しかし、利用者さんが目の前で、転倒したにもかかわらず、看護師としてすぐに駆けつけず、ほかの人がたくさん手当てをしているので、何故か遠慮してしまい、傍観者となっていました。

わたしは、転倒されたとき、食堂みたいなフロアで、興奮されて支離滅裂な利用者さんの対応を任されておりました。

また、フロアに居るその他大勢の利用者さんの見守りを任されていました。

今まで、自分1人で、大勢を見守りする経験はあまりなく、(介護さんがトイレ誘導をされて、一時的に2人になる時もあり)興奮を鎮める対応も得意ではありません。

それでも、自分なりに、傾聴し声かけをしていました。

しかし、一方で、頭の中は苦手な指導者さんへの対応や転倒された利用者さんがフラフラ歩いており、危険だなと思いながら、転倒する瞬間までイスから立ち上がることが出来ず、結局、安全確保も出来ずでした。

私よりも近くにいたスタッフが3人ほど、転倒した利用者さんに駆け寄り、対応されておりました。

それから、やっと行かねば!と思い、重い腰をあげて、現場へいったのですが、思いのほか利用者さんも元気そうで、急ぐ必要は無いと甘い判断をしました。

心がホットしてしまい、クビに傷があると指摘をスタッフよりされたのですが、処置カートをすぐに取りに行けませんでした。

何故か以前、「新しい傷が出来た時は、初めに写真をとって傷の経過を、観るようにしてます。」と言われたことが、すごく気になり、カメラはどこだろうとカメラを捜してしまいました。

その後、頭の中で『今は緊張時なんだから、手当てをしなくてはと気づいたのですが、まずは傷を洗わなくてはと思い、流しで、水を用意しなくてはと頭で思いながら・・・ガーゼを濡らして洗おう』と細かいことばかり気になりました。

そうこうわたしが、考えている間に、指導者さんが回診中だったのに、処置カートを持って現れました。

「それだった!」とその時、思ったのですが、やはり他のスタッフが、先程よりも駆けつけて、指導者さんを中心に手当てをしているので、少し離れて傍観者となっていました。

進んで手伝わなければいけないとわかっていましたが、介護主任が、「見守りを続けてください」と言われて、何故か?素直に従ってしまいました。

私の代わりに、介護主任が、指導者さんの補佐をして、処置を勧めておりました。

この状況に違和感を感じつつも、私はまだ、ここでは新人扱いなので、出しゃばってはいけない!と強く思ったのと同時に、指導者さんと一緒に仕事をしないで済むから、ラッキーとも思ってしまいました。

特に最近、苦手な指導者に冷たくあしらわれたり、避けられてるように感じており、話しかけるのも億劫になっていました。

自分の中では、あの指導者さんなら、なんでも出来るから、任せればいいしと喜楽に考え、もう今回は関わらないでいよう、嫌な気持ちになるのが嫌だと正直思っていました。

しかし、一段落して指導者さんが師長に私の行動について、報告をしたようで、師長に呼ばれフロアにて注意を受けました。

注意を受けると、私も自分のした行動が、看護師としてなんと恥ずかしい失敗なんだろうと気づきました。

自分を正当化して、忘れようと必死の言い訳もしました。

しかし、師長は、さらに、わたしの利用者やスタッフへの言葉使いが悪いので、それを悪く受け止める人も居るので、もう少しきをつけるようにと注意されました。

方言も馴れ馴れしい感じなので、使わない方がよいと指導されました。

いろいろ、注意を受ける内に、悔しくて、涙が溢れる程でした。なんで・・・こんなことに今まで、普通に転倒の対応は出来ていたのに・・・

看護師として「ダメ!」と念押しされて、熱くこみ上げてくるものがありました。

これからも、転倒することは老健ならたくさん経験することなのに、出来なかった自分に酷く危機感を覚え、自分が怖い。

こんな自分が、これから看護師として、ここで見守りながら転倒対応していけるのか?

できないレッテルを貼られてしまい、悲しい思いと人間関係の不安でいっぱいです。

アドバイスをよろしくお願いします。

椿(ツバキ)からの回答

コミュニケーションも看護師のスキル、改善できることはすぐ行いましょう

看護師・椿(つばき)

お返事が遅くなりすみません。

少し月日が経ってしまい状況が変わっているかもしれませんが、参考程度にお読みいただければと思います。

1.まずは相談内容を整理

まずは相談内容を整理させてください。

  • 現在派遣として老健で働いている。
  • 指導者さんとの人間関係があまりよろしくない。
  • 1つの事例をきっかけに師長からいろいろな指摘を受け、働いていく自信を無くしている。

といった感じでしょうか?もし違っていたらすみません。

 

2.少し辛口ですが椿の思ったことを書きます

ここからは少し辛口にはなりますが、お悩みを拝見したうえで椿が思ったことを述べさせてください。

苦手な人がいる、やることがあった、自分の位置関係的に遠かった。

いろいろと理由はあるかもしれませんが、看護師としての根本を忘れていませんか?

看護師として、患者の安全確保および転倒後の処置などの対応は大切です。

とくに老健では、このために看護師はいるといっても過言ではないかと思います。

今回、転倒された利用者さんは大事に至らずということですが、もしこれで大事に至った時に、看護師であるかーずーさんにも責任を問われてしまうことも、有り得るかもしれません。

経験も豊富ですし、転倒対応やその時にやるべきことはわかっていたかと思います。

やるべきことはしっかりとやりましょう。

ここで新人扱いだったとしても経験年数的にはベテランの域。

新人扱いだからは理由になりませんし、老健は病院よりも看護師の人数が少ないはずですから大切な一戦力です。

採用側も何も新人のように立ち振る舞ってほしくて採用したわけではないかと思います。

ましてやまっさらの「新人」ではないわけですから、目の前で起こっている緊急事態に対し、いちいち「○○やって」という指示は飛んでこないでしょう。

この一件で、かーずーさんの評価自体が下がってしまったであろうことは否めません。

もちろん、他の利用者さんの状況として、全員が転倒した方にかかりっきりにならない方が良い、他の利用者さんも動揺して二次的、三次的な事故が起こるのは防がなくてはなりませんから、そういう意味でかーずーさんがそれ以外の方をしっかり「見守り」していたのなら、それは評価される部分ではあります。

その部分がはっきりしていないのでわかりませんが、全員が転倒した利用者さんにかかりっきりなるのは、子供のサッカーと同じであって、成人でしかも看護師という有資格者の取る行動ではありません。その辺りはどうでしょうか。

 

3.椿のアドバイスは3つ

上記の内容を踏まえて椿のアドバイスは3つです。

1)自分のやるべきことはしっかりとやりましょう

看護師だって人間ですし、人間関係がおっくうなのはよくわかります。

でもそう感じているならば、とりあえず必要最低限の会話で済ませ、自分のやるべきことはしっかりとやりましょう。

「派遣」として働くというのは、そういうことです。

正社員なら「この人を育てる」という責務が施設側にも生じますが、「派遣」はそもそも必要最低限のことは「デキる」人材が必要であるために採用しているわけです。

その辺りをもう一度、かーずーさんご自身が考えてみてはいかがでしょうか。

 

2)きちんとしたコミュニケーションをとろう

かーずーさんはまったくの新人ではありませんし、知識や技術はその施設の看護師の中でも豊富なはずです。

かーずーさんが今まで経験してきたことを十分に発揮しながら仕事をいつも通りこなせば、その仕事ぶりを見て、できないレッテルは自然とはがれるかと思います。

ここで気を付けて頂きたいのは、師長からの指導内容です。

「わたしの利用者やスタッフへの言葉遣いが悪いので、それを悪く受け止める人も居るので、もう少しきをつけるように」と「方言も馴れ馴れしい感じなので、使わない方がよい」という点です。

つまりかーずーさんの「看護技術などのスキル」に対する不満は聞かれていないが、コミュニケーションの面での不満が師長の耳にも入っている、ということです。

これはその本人の考え方や仕事に対するポリシーにもよりますので何ともいえませんが、少なくとも椿は自分の親を預けたいとは思いません。

丁寧すぎるのも気持ち悪いですが、ガラの悪い印象を受ける看護師もちょっとイヤです。

このあたりに気をつけるようにすれば、かーずーさんの看護師としてのスキルももっと高くなるのではないでしょうか。

他のスタッフや利用者さんに対し、きちんとしたコミュニケーションが取れる看護師は、それだけで評価があがるものです。

慣れていないケアに不足点があっても、周りがフォローしてくれます。

でも態度が悪い、ガラが悪い看護師が何かを失敗しても、誰もフォローはしてくれませんよ。

 

3)師長に人間関係について相談してみては

人間関係をどうやって良くしていくか、です。

師長に一度、人間関係については相談してみてもいいかもしれません。

老健は看護師の人数がもともと少ないですから、シフトで苦手な人と完全に会わないようにするというのは無理かもしれませんが、何かしらの妥協策はだしてくれるかもしれません。

ところで、老健での正社員は、その施設でなければダメなのでしょうか。

どうしてもその職場で働きたいなら、苦手な人とも上手くやっていく方法をかーずーさんの中で見つける必要があるでしょう。

その一つの方法として、師長や他の先輩方に相談するのが良いのかと思います。

もちろん、苦手な人の方がその職場では長いでしょうし、簡単なことではないでしょう。

でもその人から逃げていたら、やはりその職場での正社員は難しいのではないかと思います。

ゆくゆく正社員を目指しているということで、正社員になったらもっといろいろなスタッフと仕事を共にしなければなりませんし、もっといろいろなことが求められます。

 

まとめ

人間関係の問題や自信がなくなくなるなどいろいろあるかと思いますが、まずは、自分のやるべき仕事を看護師としてしっかりとこなしていきましょう。

コミュニケーションも、看護師のスキルの一つですよ。

本コンテンツは、看護師監修のもと、ページ公開時の調査、情報などに基づき記述されたもので、正確性や安全性を保証するものでもありません。実際の内容は各専門機関の最新情報をご確認いただきますようお願いいたします。
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