ziziさん (女性) からのお悩み
はじめまして! 転職して35歳で看護師の資格を取得し10年です。だから年齢的にはもうアラフィフの46歳です。バツイチ独身なんで趣味など好きなことをしていまして自由の身です。
以前から海外で働くということ、英語やその他語学に興味を持ちながらも、そこまで真剣に考えていませんでした。しかし、やはり日本の外から日本という国をみてみたい、このままずっと日本以外の国で生活したことがないのはせっかくの人生もったいないという気持ちが強くなり、海外で看護師として働き、その土地に生活するということをやろうと思いました。
高度な医療のスキルアップの目的ではないです。せっかく資格を持っているのでそれを生かし、海外で生活をする、語学も勉強するということです。 何か国かで働いて自分にあえば永住なども考えています。
今は地方の公立病院勤務なのですが、7:1、DPCや看護必要度、CGAなど国からお金をもらうことで病院は必死、だんだん書類ばかり増えていきなんだか国と病院に踊らされているいる感じ満載です。 日本という国は守られていると思います。でも実際他の国の医療についての現状や生活することで見えてくること、自分の価値観なども変わると思います。
46歳という年齢で海外で看護師として働くには遅いでしょうか? 年齢制限などあるのでしょうか? 色々アドバイスをお願いします。
椿(ツバキ)からの回答
行きたい国を絞り、留学するかどうか考えましょう。
ziziさんへ
はじめまして。椿です。ziziさんからのご相談、拝見しました。とても前向きで素晴らしい!ということで、色々と調べてみました。
海外での働き方あれこれ
まず、日本の看護師免許を取得し、実務経験がある程度の年数ある場合、海外で看護師として働くには、大きく2つの道があるようです。
1つ目は「海外での医療ボランティアとして、発展途上国などで働く」という道。
2つ目は、行き先となる国を絞り、その国への留学等を経て、永住も視野に入れて働くという方法です。こちらの場合はアメリカ、カナダ、ニュージーランド、イギリスなどといった、いわゆる先進国が対象でしょうか。
では、それぞれをもう少し詳しくみてみますね。
海外でボランティアとして働く場合
こちらは、JICAボランティアのホームページ(http://www.jica.go.jp/volunteer/)などでかなりの情報収集ができます。
ziziさんの場合、年齢的に「シニア海外ボランティア」にあたると思います。
青年海外協力隊(39歳まで)の場合は、比較的臨床経験が浅くても可能で、発展途上国での臨床における実地指導という内容がほとんどですが、シニア海外ボランティアの場合、臨床経験は10年~15年以上、看護学校での講義のような、いわゆる教育の場での活躍が期待されているようです。
従って、看護教育経験があることや、自分自身が看護大学を卒業していることが条件とされる場合もあります。
また、語学力については、登録の時点でかなりの語学力が求められている場合が多いようです。
例えば英語だけでみると、語学力Aランクに該当するのは、TOEICなら730点以上、英検なら1級や準1級、TOEFLなら550点以上、という具合です。
看護師としての経験だけではなく、いわゆる【指導】を行うことが求められますので、それなりの語学力も必要ということなのでしょう。
他にも赤十字を通じての海外ボランティアもありますが、内容としては災害時の救護活動や開発途上国の保健衛生状態の改善などが中心です。こちらは基本的に日本赤十字の病院で働く看護師が対象となります。
行きたい国を絞って留学を経て働く場合
こちらは、お国の事情によるようです。
例えばアメリカの場合、年単位の留学期間(アメリカと日本ではカリキュラムが根本的に違うので)を経て試験に合格すれば、アメリカでの永住権を取得して働くことができます。
一方で、カナダの場合は、数か月単位での留学を経て試験に合格すれば、カナダに移住して看護師として働くことができるコースがあります。
イギリスなどは分野が限定されているようですが、語学力と日本の看護師免許+ある程度の実務経験があれば、比較的職を見つけやすいかもしれません。
まとめてみると……
いずれにしても、ziziさんが移住などを希望する国で、事情が違ってきます。一番良いのは、日本でいえば日本看護協会のようなところへ問い合わせをしてみることです。
ziziさんが気にかけている年齢についても、お国によって事情が違ってくるようですので、併せて問い合わせてみると良いでしょう。
ということは、この時点である程度の語学力が必要となりますね。
語学力については、例えばカナダへの留学の場合、先に語学留学をした上で看護師学校での講義を受ける方法もあるようです。
一方でイギリスやニュージーランドの場合は、すでにかなりの語学力を持っていれば、書類審査や、場合によっては数週間の専門課程を受ければ、移住して看護師として働くという道もあります。
いずれにしても語学力は必須ですが、こちらはやる気さえあれば習得できるものです。
看護師という職業は、世界中どこでも需要はあります。日本という枠にとらわれず、自分が活躍できる場を探すって、とっても素晴らしいことだと思います。
人間、いくつになっても目標があるって素晴らしいですよね。実現するまでには色々と準備が必要だとは思いますが、やる気さえあれば必ず道は開けると思います!
ぜひ頑張ってください。応援しています!