意識レベルの評価
意識レベルの評価【いまさら聞けない看護技術】
公開日:2013年6月9日
最終更新日:2013年6月9日
(変更日:2013年10月29日) ※
目的
- 客観的に意識の評価を行うことで、意識レベルやその内容について鑑別する
各意識レベル評価方法の特徴
- 現在、一般的に使われている意識レベル評価スケールはJCS(Japan Coma Scale)とGCS(Glasgow Coma Scale)であるが、近年はJCSにGCSの要素を取り入れたECS(Emergency Coma Scale)も使われている
JCS
- メリット:意識障害に関する全体像が早急に把握可能
- デメリット
- 「覚醒」の定義に統一性がなく、意識障害の程度を的確に表現することが困難
- 評価者によって評価の値に大きなばらつきが生じる場合がある
GCS
- メリット: 評価が機械的に行えるので評価者による差異が少ない
- デメリット
- 同じ点数内において幾通りの内容が違う意識障害が表現される危険がある
- 顔面の障害などにより開眼が不可能な場合や、気管内挿管あるいは気管切開などで発語が不可能な場合、正確に開眼反応や言語判定をすることが不可能なため、確実な評価ができない
ECS
- メリット
- これまでJCSでは曖昧だった「覚醒」の定義が明確になっており、評価者による差異が改善されている
- 評価がしやすいように5段階のスケールを用いることで、評価そのものに大きな違いが出ないよう、配慮がされている
アセスメント
- 意識状態の異常がある場合は、その原因となる病変、発症からの時期などさまざまな方向から検討する
- 意識の評価を客観的に行い、意識の推移・病状の評価・経過の推測を行う
注意点
- 意識レベルを判定する際は、以下のことに配慮をして判定する
- 半側空間無視がある場合は、健側から呼びかける
- 乳幼児の意識レベルの評価を行う場合、乳幼児のJCSなどを活用する
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実際の治療やケアに際しては、必ず医師などにご確認下さい。
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